トップページ > リリース・お知らせ一覧 > お知らせ > 2013年 > 平成25年7月25日付 日刊工業新聞11面 「IHワニス硬化装置」について
平成25年7月25日
東京電力株式会社
平成25年7月25日付日刊工業新聞11面において、株式会社日立産機システム(以下、日立産機)と当社が共同開発したIHワニス硬化装置(「アイ・ヒッツ IHits(仮称)」※1/以下、本装置)ついての記事が掲載されております。
当社は、このたび、電気自動車用モータなどのワニス硬化処理(※2)工程において、従来の蒸気等の乾燥炉に比べ省エネルギーで電力ピークシフト効果のあるIH(誘導加熱)ワニス硬化装置を、日立産機と共同開発いたしました。
日立産機との共同開発は平成19年から開始し、当社は本装置の試作機の設計を行うとともに、当社が保有するIHに関する技術提供やアドバイスを実施してまいりました。
IH技術を活用した本装置は、一次エネルギー消費量が従来の蒸気乾燥炉に比べ約7割削減されるため、エネルギーの有効利用ができます。さらに、従来3日間かかっていた工程を約3時間に短縮するとともに自動化されるため、生産効率を向上させることが可能になります。
当社は、本装置の開発により、他のエネルギーから電気への転換が進むことから、新たな電力需要獲得が可能になると考えております。
今後、日立産機で本装置へさらなる改良を加え、平成26年4月から日立産機より発売する予定です。
※1 アイ・ヒッツ(IHits):
「Induction heating insulation treatment system」の略
※2 ワニス硬化処理:
電線同士の絶縁性能を向上させるための処理。電気絶縁ワニス(常温では液体)をモータに浸漬させた後、熱を加えるとワニスが固化し、モータ全体の絶縁性が向上する。
以 上
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