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プレスリリース

福島第一原子力発電所3号機制御棒駆動機構の動作不良の調査状況について
平成15年5月2日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
 当所3号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)は、第19回定期検査(平成14年7月18日開始)を実施中のところ、社内検査中に1本の制御棒が全挿入状態から一時的に引き抜けなくなりました。そのため当該制御棒駆動部の分解点検を行ったところ、原因は制御棒駆動機構(以下「CRD」)(注1)のボール逆止弁内にケーブル等を束ねるために使用する針金(以下「バインド線」)が混入したことから、制御棒引き抜きの駆動水力が十分伝達されず、制御棒の位置を決め固定している留め具を外すことができなかったためとわかりました。
当該CRDの他の部位にもワイヤーブラシの毛先等が確認されましたが、CRDの機能に影響を与えるものではありませんでした。
また、いずれの場合も、制御棒の緊急挿入機能は維持できるものでした。
                      (3月31日4月16日お知らせ済み)

 当所は現在3号機の原因調査を行っておりますが、現段階において、今回発見されたバインド線は第16回定期検査(平成9年5月26日~平成10年9月11日)のシュラウド取替に伴う工事、ワイヤーブラシの毛先等は第16回定期検査のシュラウド取替工事または第19回定期検査のCRD挿入引抜配管工事に関連して混入した可能性が高いと推定されました。
また、第16回定期検査で当該CRDと同様に分解点検を行っているCRD全数に加え、それ以外の定期検査において分解点検したCRDについて調査したところ、バインド線は確認されませんでしたが、ワイヤーブラシの毛先等が確認されました。
ワイヤーブラシの毛先等は、CRDの機能に影響を与えるものではありませんが、混入の可能性が高いと推定されるCRDを重点的に洗浄することとしました。
また、過去にシュラウド取替を実施した2号機についても、3号機と比較する観点から、現在計画しているCRDの定期点検において状況確認を行うこととしました。

当所としましては、一層の異物混入防止に努めることとします。
以 上

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