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プレスリリース

福島第一原子力発電所3号機制御棒駆動機構の点検状況について
平成15年4月16日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
 当所3号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)は、第19回定期検査を実施中のところ、3月4日の使用前検査において、1本の制御棒の挿入に要する時間が規定時間を超えたため一旦検査を中止し、再度挿入速度調整を行うこととしました。(3月5日お知らせ済み
 その後、使用前検査の再受検に向けた社内検査中に、規定時間を超えた制御棒とは別の1本の制御棒が全挿入状態から一時的に引き抜けなくなったことから、当該制御棒駆動部の分解点検を行ったところ、制御棒駆動機構(以下「CRD」)(注1)内に異物を発見しました。(3月31日お知らせ済み

 これまでの調査の結果、当該制御棒が一時的に引き抜けなくなった原因は、CRDのボール逆止弁内にらせん形の針金状のものがあったことから、制御棒引き抜きの際の駆動水力が十分伝達されず、制御棒の位置を決め固定している留め具を外すことができなかったためと推定されました。針金状のものは、作業のため使用する仮設照明のケーブルなどを束ねるために使用する針金と推定されます。
 当該CRDの他の部位にもCRD分解点検時に使用されたワイヤーブラシの毛先と推定される微小なものが確認されていますが、CRD本体にこすり傷や損傷は認められておらず、CRDの機能に影響を与えるものではありませんでした。
 また、いずれの場合においても、制御棒の緊急挿入機能は維持できるものでした。

 現在、ワイヤー等が混入した原因について引き続き調査を継続しております。また、他のCRDについては分解点検を実施中であり、これまでの結果ではワイヤーブラシの毛先等が確認されているものもありますが、いずれもCRD本体にこすり傷や損傷等も認められず、CRDの機能に影響を与えるものではありません。
 
 
注1:制御棒駆動機構
 制御棒を引き抜いたり挿入したりする設備。また、緊急時に手動あるいは自動信号により、引き抜かれた制御棒を炉内に急速に挿入する際に使用する設備。
制御棒駆動機構概略図
 
 
 
以 上

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