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平成17年2月4日
3号機残留熱除去系弁の不具合の調査結果について
 
 定期検査中の当所3号機において、平成17年1月29日、原子炉水の温度調整のため、残留熱除去系熱交換器(B)入口弁(電動弁)を全開から全閉へ操作したところ、閉動作の途中で停止いたしました。
 その後、当該電動弁を手動に切り替え動作確認を行いましたが、操作できないことが確認されました。
 なお、残留熱除去系は、停止した弁の開度で十分な冷却機能を有しております。
平成17年1月29日お知らせ済み
 
 調査の結果、当該弁は作動時に駆動部の弁棒とナットのねじ部が咬み合うことにより開閉する構造となっていますが、ナットねじ山は摩耗で無くなり、弁棒全体に金属粉が潤滑油と混じった状態で付着しているのが確認されました。なお、弁棒のねじ山に摩耗は確認されませんでした。
 当該弁は今定期検査の点検にて異常のないことを確認いたしました。その後、当該弁周辺で配管撤去工事を実施しており、作業時は当該弁を養生しておりましたが、作業後の養生撤去時などにおいて異物が弁棒に付着した可能性があったと推定しております。
 このことから、当該弁の動作不良の原因は、弁棒に異物が付着した状態で炉水温度調整のために弁の開閉操作を繰り返し実施したことにより、摩耗でねじ部の咬み合わせが無くなり、開閉できなくなったものと推定いたしました。
 対策として、当該駆動部のナットを新品のものと交換し、当該弁の動作が健全であることを確認いたしました。
 また、異物が発生するような作業にあたっては、異物の飛散防止対策の実施を再徹底するとともに、周辺に弁が設置されている場合は、作業終了後に弁棒のねじ山に異物の付着がないことを確認いたします。
 
以 上
 

* 残留熱除去系熱交換器
 残留熱除去系は非常時に原子炉に水を注入したり、原子炉を停止した後に炉水を冷却する設備で、熱交換器は非常時に原子炉格納容器内の蒸気を凝縮したり、原子炉停止後の炉水の冷却をするために使用するもの(2基ある)。

 

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