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平成17年1月21日
3号機におけるA系原子炉自動スクラム警報の発生の調査結果について

 平成16年8月25日、定期検査中の3号機において原子炉保護系*1の計器点検作業準備を実施していたところ、「A系原子炉自動スクラム*2」の警報が発生いたしました。
 原因を調査したところ、スクラム信号の発生を防止するための処置(端子接続線取り付け)を行う前に誤って計器点検にともなう処置(端子取り外し)を実施したため、警報が発生したことが分かりました。
 なお、これによる外部への放射能の影響はありませんでした。
平成16年8月25日お知らせ済み)

 その後の詳細調査の結果、運転員が他の運転員に当該処置の実施を依頼した際に処置の順番を指示しておらず、また依頼内容について相互に十分な確認を行わなかったために、順番を間違えたことが分かりました。
 対策として、以下を実施し、再発防止に努めてまいります。
(1) 運転員に対して事例説明会を実施するとともに、操作等を依頼する際には相互に依頼内容を確認することを再徹底いたしました。
(2) 運転員の研修において、今回のような処置の目的、順番、実施方法および誤操作による設備等への影響などについて、訓練装置を使用した模擬訓練を計画的に実施いたします。
 なお、上記対策に加え、今回と類似の作業を行う場合は、作業に必要な処置内容を示す作業札に処置の順番を記載いたします。
以 上
 

*1 原子炉保護系
 原子炉の安全性を損なうおそれのある事象が生じた場合、あるいは予想される場合、原子炉を速やかに緊急停止(スクラム)させる装置。
 
*2 A系原子炉自動スクラム
 原子炉を緊急停止するための信号が片系統だけ発生した状態であり、制御棒は動作しない。スクラム信号はA・B両系が同時に発生することで制御棒を全挿入し、原子炉を緊急停止させる。
 





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