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定期検査中の福島第一原子力発電所3号機における
警報発生の調査結果について
 
 当所3号機は、平成16年8月9日より第20回定期検査を実施しておりますが、11月5日、安全保護系*1設定値確認検査を実施していたところ、「中性子計装系トリップ*2」の警報が発生いたしました。
 なお、原子炉の燃料は全て取り出されている状態であり、安全上の問題はありませんでした。(平成16年11月5日お知らせ済み

 調査の結果、安全保護系設定値確認検査のうち、制御棒引抜監視装置*3の設定値を確認する検査で、中性子量の模擬信号を下げたところ、同じ信号を用いて原子炉内の中性子量を監視している別の装置が信号を検知し、当該警報が発生したことがわかりました。
 検査にあたっては、実績のある手順を踏まえ不要な重要警報発生に対する防止措置を講じていましたが、今回発生した警報のように、模擬信号の入力の仕方によっては発生することもあり得るということを踏まえて確認するという点において、配慮が足りませんでした。
 今回発生した不要な重要警報に対しては、その発生条件となる別回路の信号を除外することを検査要領書に明記します。

 また、今後は当社関係部門と協力企業担当者で実施する検査実施前確認において、模擬信号の入力の仕方などで発生しうる不要な重要警報等に対して、今回を含めこれまでの発生事例を踏まえ、事前に留意すべき事項について確認することを徹底し、再発防止に努めてまいります。

 
以 上
 

*1  安全保護系
 原子炉の安全性を損なうおそれのある事象が生じた場合、あるいは予想される場合に、原子炉を速やかに緊急停止(スクラム)ならびに非常用炉心冷却系などの安全装置を作動させる装置。
 
*2  中性子計装系トリップ
 原子炉内の中性子を測定するモニタからの異常信号を検出した際に発生する警報。
 
*3  制御棒引抜監視装置
 選択した1本の制御棒の周辺の中性子量を監視し、設定された中性子量以下または以上に到達した場合、制御棒の引き抜きを阻止する装置。


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