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4号機プラント起動状況について(続報) |
当所4号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)につきましては、平成16年3月17日から原子炉起動中ですが、昨日午前5時30分頃、高圧注水系*1の手動起動試験を実施したところ、流量および圧力に問題はないものの、定格流量(268リットル/秒)時の高圧注水系ポンプ駆動用のタービン回転数*2が約2380rpmを指示すべきところ、ゼロのまま上昇しなかったことから、保安規定第74条*3に基づき当該タービンの回転数指示計等の調査を実施してまいりました。(3月18日お知らせ済)
当該タービンの回転数指示計等を調査した結果、回転数検出器*4取付位置がずれて歯車との隙間が大きかったため、指示が上昇しなかったことがわかり、取付位置の調整を行いました。その後、当該タービンを起動し、回転数の指示が正常に出力されたことを確認したため、午前3時18分、保安規定第74条に基づく点検を終了し復帰いたしました。
今後も確実に起動操作を進めてまいります。
なお、これによる放射能の影響はありません。
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以 上
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*1:高圧注水系
非常用炉心冷却系の一つで、配管等の破断が比較的小さく原子炉圧力が急激には下がらないような事故時に、蒸気タービン駆動の高圧ポンプで原子炉に冷却水を注入することのできる装置。
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*2:タービン回転数
ポンプ駆動用の蒸気タービンの1分間あたりの回転数。
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*3:保安規定第74条
予防保全の観点から計画的に運転上の制限外に移行して、必要な措置を行った上で、点検・手入れすることを定めている条項。
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*4:回転数検出器
タービン軸に取り付けられた歯車の歯の動きを検出するものであり、この信号はタービン回転数に比例したもの。 |
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<概要図> 高圧注水系(HPCI)回転数検出部概要図 |
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