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2.福島第一原子力発電所4号機で発見された不具合の原因について
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福島第一原子力発電所4号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)は、9月16日からのシュラウド点検のための停止に先立ち、原子炉格納容器外側のCRD配管を点検していたところ、1本のCRD配管表面に水のにじみを確認しました。
プラント停止後、当該配管近傍のCRD配管9本についてもひび等が確認されました。(10月11日お知らせ済み)
引き続き調査を行ったところ、原子炉格納容器外側のCRD配管貫通部から水圧制御ユニットにいたる配管で295本中112本にひび等が認められ、当該部の磨きを行った結果、合計11本が公称肉厚を割り込んでいることがわかりました。
また、原子炉格納容器内側のCRD配管についても調査を行ったところ、公称肉厚を割り込むものは確認されませんでした。
原因については、当該配管上部の海水系ドレン配管の点検口キャップに海水の滴下した痕跡があったこと、また、破面調査などの結果、応力腐食割れに特徴的な破面が確認されたことから、滴下した海水により付着した塩分に起因する粒内型応力腐食割れと推定いたしました。なお、海水系ドレン配管からの滴下については、点検口キャップが海水により経年劣化し、一部が腐食貫通したものと推定しています。
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