地下水が原子炉建屋等に流れ込むことで増加する汚染水の量を減らすため、地下水バイパスを設置して、汚染源に「近づけない」取り組みを行っています。この取り組みでは、まず、山側から海側に流れている地下水を、原子炉建屋等から離れた場所にある井戸から汲み上げます。汲み上げた地下水は、排水基準を満たしていることを確認後に、海洋へ排水することで、原子炉建屋等に近づく地下水の量を減少させます。
地下水バイパスの概要
地下水バイパス俯瞰図
地下水バイパス断面図
汲み上げから排水までの作業ステップ
- ※1:一時貯留タンクへ移送。万一の空気中放射線物質混入を防止する対策として、タンクの吸気管口を汚染のおそれのない管理対象区域に設けています。
- ※2:定期的に第三者機関による水質分析も行っております。
- ※3:法令告示濃度やWHOの飲料水水質ガイドラインよりも十分に低い値として当社が定めた運用目標を満たしていることを確認して排水を行います。
地下水バイパス一時貯留タンクの運用状況
サンプリング・モニタリング状況
汲み上げ用の井戸や一時的に貯留するタンクは、定期的に放射能分析を行っています。また、海洋への影響を把握するため、排水時や港湾の内外をはじめとする発電所周辺等でも、放射能濃度を測定しています。