プレスリリース 1999年

(お知らせ) 柏崎刈羽原子力発電所1号機の出力降下の原因と出力復帰について



                                                      平成11年9月3日
                                                      東京電力株式会社

 すでにお知らせいたしましたとおり、当社・柏崎刈羽原子力発電所1号機
(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、定格出力にて運転中のところ、
復水器真空度の低下により、発電機出力を降下させ、その後発電機出力約70万
キロワットにて運転を継続し、原因調査を行ってまいりました。(9月2日発
表済)

 調査の結果、気体廃棄物処理系の弁操作を行う制御盤に給電している電源盤
(注1)の受電しゃ断器(注2)が作動し、これにより弁が閉じたことから、
復水器内のガスの抽出が行われなくなり、復水器の真空度が低下したことがわ
かりました。 
 この受電しゃ断器は、過電流を検知するための変流器の内部に異常がみられ
たことから、これにより作動したものです。
 このため、異常の認められたこの変流器を健全なものと交換し、1号機を定
格出力に復帰させることとしました。
 また、この変流器の内部に異常が発生した原因につきましては、今後、詳細
に調査を行ってまいります。
 なお、この弁は他系統の電源盤からの電源で開くことができ、復水器の真空
度が回復したことから、約70万キロワットで運転継続しておりました。

                                                                以 上

(注1)電動機や小容量の所内低電圧回路の動力電源盤のしゃ断器(スイッチ)
    や保護継電器(リレー)等を、コンパクトに収納した盤です。
(注2)各家庭の分電盤にあるNFB(ブレーカと呼ばれるもの)と同じ機能
    を持つもので、電源をON/OFFさせる機器です。

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<ご参考>
 不具合のあった変流器は9月4日に交換し、9月5日には定格出力に戻る予
定です。 




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