平成11年8月3日
東京電力株式会社
本日、第141回電源開発調整審議会において、当社の
広野火力発電所5・6号機
(60万キロワット×2基、合計120万キロワット)
の増設計画が、国の電源開発基本計画に組み入れられることになりました。
発電所および計画の概要は以下のとおりです。
広野火力発電所5・6号機増設計画は、既設1~4号機(総出力 320万
キロワット)に加え、同発電所構内に石炭専焼の発電設備を2基設置する
ものです。
広野火力発電所は、昭和55年に1・2号機の運転を開始して以来、3・
4号機の増設を経て今日に至るまで約20年間、首都圏の電力需要を支える
役割の一端を担ってまいりました。
首都圏の電力需要は、今後若干緩やかになるとはいえ堅調な伸びが見込
まれるため、それに対応する供給力を確保し、引き続き安定供給をはかっ
ていく必要があることから、平成14年度以降の重要電源として本計画を策
定したものです。
新たに増設する5・6号機の燃料は、発電コストの低減を図るとともに
エネルギーの供給安定性および供給源の多様化をすすめる観点から、石炭
を使用いたします。発電設備には熱効率の高い機器を採用するとともに、
高性能の排煙脱硫装置・排煙脱硝装置などを導入いたします。また既設号
機にもさらなる環境保全対策を施すことにより、発電所全体として環境に
およぼす影響の低減をはかります。さらに、周辺景観との調和や緑化にも
配慮し、環境保全に万全を期してまいります。
以 上
(参考)
広野火力発電所5・6号機増設計画の概要
1.発電所の所在地
福島県双葉郡広野町大字下北迫字二ッ沼58番地
2.敷地面積
約132万平方メートル
(うち5・6号機敷地面積 約14万平方メートル)
3.発電設備
発電出力 5号機:60万kW
6号機:60万kW
(増設後の発電所合計出力:440万kW)
4.発電所の位置図および全体配置計画図
別添のとおり
5.使用燃料
石 炭(専焼)
使用量 約250万トン/年
6.工期(予定)
着 工 運 転 開 始
5号機 平成11年8月 平成14年8月
6号機 平成14年3月 平成17年7月
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