平成11年6月17日
東京電力株式会社
当社は、昨年10月に発生したNFT型使用済燃料構内輸送容器(以下構
内輸送容器)のデータ問題を受け、これらの構内輸送容器による発電所構
内輸送を見合わせるとともに、再発防止対策を検討し、通商産業省に対し
て、再点検結果の報告などを行ってまいりました。
その後、構内輸送再開に向けて、工事計画認可申請(4月28日認可 同
日お知らせ済)などの諸手続を進めてまいりましたが、本日、柏崎刈羽原
子力発電所にある構内輸送容器2基について、通商産業省から使用前検査
合格書を受領し、構内輸送容器の使用を再開しても問題ない旨のご判断を
いただきました。
当社としては、今回の使用済燃料輸送容器のデータ問題を重く受け止め、
引き続き再発防止につとめるとともに、今後とも、安全を第一に原子力発
電所を運転していく所存です。
なお、これらの構内輸送容器は、8月に計画している発電所構内輸送か
ら使用する予定です。
以上
<参考>NFT型使用済燃料輸送容器のデータ問題の経緯
平成10年
10月6日 輸送容器モックアップ試験データ書き換え問題発覚
7日 当社を含む電力4社に対して国から調査の指示
9日 輸送容器の分析データ改ざん判明
13日 遮へい材データの調査結果を通商産業省へ報告
11月12日 追加調査について通商産業省へ報告
12月3日 当社を含む電力4社から国へデータ問題に対する調査結果
と再発防止対策及び容器の遮へい安全性評価について報告
平成11年
2月22日 再点検結果について報告
3月29日 当社における風土改革検討委員会検討結果を報告
4月15日 工事計画認可申請
28日 工事計画認可
5月7日 使用前検査申請(福島第一原子力発電所)
12日 使用前検査申請(柏崎刈羽原子力発電所)
19日 使用前検査合格書受領(福島第一原子力発電所)
6月17日 使用前検査合格書受領(柏崎刈羽原子力発電所)
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