プレスリリース 1999年

福島第一原子力発電所6号機の定期安全レビュー報告書の提出について



                                               平成11年6月3日
                                               東京電力株式会社

 当社は、本日、福島第一原子力発電所6号機(所在地:福島県双葉郡双
葉町、沸騰水型、定格出力110万キロワット)の定期安全レビューの報   
告書を取りまとめ、通商産業省へ提出しました。
 定期安全レビュー(PSR:Periodic Safety Review)は、自主保安活動の
一環として、既設の原子力発電所の安全性・信頼性のより一層の向上を目
的として、約10年ごとに、発電所での運転経験、技術的知見及び確率論的
安全評価にもとづき、原子力発電所の安全性等を総合的に評価するもので
す。
 今回対象とした福島第一原子力発電所6号機は、昭和54年10月(当社で
6番目)に営業運転を開始した沸騰水型軽水炉です。今回の報告は、平成
4年6月、通商産業省より定期安全レビューの実施について要請もあり、
福島第一原子力発電所4、5号機に引き続いて(平成10年6月に既に報告)、
これまで自主保安として実施した活動の成果を、報告書として体系的に評
価し、取りまとめたものです。

 福島第一原子力発電所6号機で実施した定期安全レビューの概要は次の
とおりです。
 
(1)運転経験の包括的評価
  運転管理、保守管理、燃料管理、放射線管理、放射性廃棄物管理及び
 緊急時の措置の各分野ごとに運転開始から現在までの各種のデータのト
 レンド、設備や管理の改善状況等を整理した。この結果、発電所の安全
 性等を維持向上させる諸活動は、国内外の事故・故障等の教訓等を適切
 に反映し、運転開始当初より改善されてきており、安全性・信頼性は高
 い水準にあることを確認した。
(2)最新の技術的知見の反映
   運転開始以降、新たに得られた技術的知見が安全性向上のために適切
 に設備に反映されているかどうかを評価した。この結果、最近の技術的
 知見が設備の改善や原子炉の安全性評価手法などに適切に反映され、安
 全性の向上が図られてきていることを確認した。

(3)確率論的安全評価
  確率論的安全評価を実施して、炉心及び格納容器の健全性の維持のた
 めの安全上の特徴を把握し、本原子炉施設の安全性は原子炉の停止、炉
 心の冷却、放射性物質の閉じ込めといった基本的な安全機能により十分
 確保されていること、整備されたアクシデントマネジメント策の効果が
 十分に認められることを確認した。

 今回の定期安全レビューの結果、福島第一原子力発電所6号機の安全性
・信頼性が高い水準にあることを確認いたしました。これは、厳格な運転
管理や設備の更新・改良等を含む予防保全を基本とした適切な保守管理や
国内外の事故・故障等の経験に基づく再発防止策の的確かつ継続的な実施
による成果であると考えます。

 当社は、今回の定期安全レビューの結果を踏まえ、さらに原子力発電所
の安全性、ならびに安全に対する取り組みについて引き続き一層努力し、
社会の一層のご理解と信頼を得てまいりたいと考えております。


                                                           以 上





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