プレスリリース 1999年

高経年化対策に関する報告書の提出について



                                                  平成11年2月8日
                                                  東京電力株式会社


  当社は本日、福島第一原子力発電所1号機を対象とした「高経年化対策
に関する報告書」を取りまとめ、通商産業省に提出いたしました。

  国内初の商業用原子炉が運転を開始してから約30年が経過していること
から、国は平成8年4月に「高経年化に関する基本的考え方」を公表し、
高経年化(長期間の運転)に伴う技術的な検討や評価の方針を示すととも
に、原子炉圧力容器など安全上特に重要で補修・取替が困難な機器(BW
Rの場合:6機器・1構造物)について評価しました。この結果、国は高
経年化した原子力発電所であっても、適切な保全と一部機器についての点
検・検査を充実することによって安全に運転を継続することができるとの
結論を出しています。

  このたびの報告書はこれをふまえ、運転年数の長い福島第一原子力発電
所1号機を対象として、上記の6機器・1構造物はもとより、それ以外の
安全上重要な機器および運転継続上重要な機器について、当社自ら技術評
価したものです。
  評価の方法としては、60年間の運転を実施する場合を想定して、経年変
化に対するプラント構造物や各機器の健全性に対する評価と現在の保全方
法の妥当性に対する評価を実施し、対応すべき項目を抽出しました。
  評価の結果、高経年化に際し、タ-ビンや熱交換器など一部機器につい
ては点検などを充実すべき項目が抽出されたものの、全体としては現在の
保全方法に基づき、補修・取替を含めた適切な対応を取っていくことで
「60年間の運転を仮定しても技術的に問題ない」という結論を得ました。

  今後当社は、本報告書で抽出した高経年化対策、すなわち現在の保全方
法に加えて点検等を充実すべき項目を、福島第一原子力発電所1号機の保
全計画に反映するとともに、運転開始30年を経過した後の定期検査から計
画的に実施し、以後定期的に再評価を行っていくことにいたしました。
  また、他号機および他の原子力発電所においても、運転開始後30年を目
途に同様の評価・報告を実施することにいたしました。当社はこうした活
動を通じて、今後とも安全運転・安定運転の確保に努めるとともに、原子
力の安全性・信頼性の向上に取り組んでまいる所存です。
                                                            以  上



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