プレスリリース 1999年

ベトナム「フーミー第2火力発電所第2期プロジェクト」の交渉権獲得について

-国際競争入札による海外投資案件では、わが国電力会社として初の1番札取得-



                             平成11年1月27日
                             東京電力株式会社

 当社とEDF(フランス電力公社)、住友商事、アルストム社からなるコンソー
シアムはこのほど、ベトナム政府が実施した「フーミー第2火力発電所第2期プロ
ジェクト」の国際競争入札で交渉第一順位者に選ばれ、交渉権を獲得いたしました。

 昨年4月2日、当社を含むコンソーシアムは、この入札に応札しましたが、ベト
ナム当局による入札評価の結果、本日、交渉第一順位者に選ばれました。今後、契
約の締結に向けてベトナム側と交渉を開始いたしますが、海外投資案件の国際競争
入札で1番札を獲得するのは、わが国電力会社として初めてのことです。

 このプロジェクトは、同国初の100%外資によるBOT方式(注)民活発電プロジ
ェクトであり、ホーチミン市の南東約50kmの沿岸(ブンタウ地域)に、出力70万kW
の火力発電所を建設するものです。発電方式は改良型コンバインドサイクル(ACC)
発電を採用し、約50%という世界最高水準の熱効率をめざすとともに、主燃料に天
然ガスを使用することにより、環境におよぼす影響の低減をはかる計画です。なお、
発電した電力はベトナム電力公社に全量を販売し、運転開始から20年後に発電設備
をベトナム政府へ譲渡いたします。
 今後は、ベトナム当局と交渉を進め、コンソーシアムによる事業会社の設立後に
正式契約を締結する予定です。

 当社はこれまでも、電気事業者として培ってきた経験と技術を活かして、電力系
統の計画・運用に関する技術や火力発電運用技術を活用した海外向けコンサルティ
ングサービス事業を進めておりますが、引き続き、独自のノウハウを有効活用して、
海外の電力開発に貢献するとともに、新たなビジネスチャンスを求めるという見地
から、海外事業を積極的に展開してまいりたいと考えております。

                                                                      以 上

 (注) BOT方式:民間企業がプロジェクトを建設(build)・運営(operate)し、
           事業期間終了後、ホスト国にそのプロジェクトを譲渡
           (transfer)する方式


(参考1)

ベトナム「フーミー第2火力発電所第2期プロジェクト」の概要

1.出力          70万kW
2.発電方式      改良型コンバインドサイクル発電方式
3.主燃料        天然ガス(ナムコンソンガス田からのパイプライン輸送)
4.ガス供給会社  ペトロベトナム
5.所   在   地  ホーチミン市の南東約50km
6.売   電   先  ベトナム電力公社
7.事業期間      運転開始より20年間。期間満了後ベトナム政府へ譲渡(BOT)
8.着工予定      1999年9月以降
9.運転開始予定  2001年9月以降
10.コンソーシアム       EDF(仏)/住友商事/アルストム社(仏)/東京電力



(参考2)

コンソーシアムの構成

1.東京電力株式会社
      所在地:千代田区内幸町1-1-3 電話 03-3501-8111(代表)
      社 長:荒木 浩

2.住友商事株式会社
      所在地:千代田区一ツ橋1-2-2 電話 03-3217-5000(代表)
      社 長:宮原 賢次

3.EDFインターナショナル
      所在地:12 Place des Etats-Unis Paris France
      会 長:Mr.Francois Ailleret

4.アルストム社
      所在地:Avenue Kleber 75795 Paris Cedex16 France
      CEO:Mr.Pierre Bilger




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