平成10年11月24日
東京電力株式会社
当社は、これまで福島第一原子力発電所内の固体廃棄物貯蔵庫に保管し
ている低レベル放射性廃棄物(容器に入れてセメントで固化し保管、
以降「廃棄体」)を順次青森県にある日本原燃株式会社六ヶ所低レベル
放射性廃棄物埋設センターへ搬出しております。
このたび当社は、平成11年1月に、同埋設センターへ容器に補修を施し
たものを含む廃棄体の搬出を予定しておりますが、本日、日本原燃株式会
社が、国の指定廃棄確認機関(財団法人 原子力安全技術センター)へ受
入れ・埋設に係わる確認申請を行いましたのでお知らせします。
この申請は、同埋設センターへの受入れ・埋設に先立って、申請される
廃棄体が法令に定める技術上の基準に適合していることについて国の確認
を受けるためのもので、当社分としては既に平成10年度上期までに計18回
の確認申請が行われており、累計47,784本を搬出しております。
なお、今回確認申請が行われた廃棄体2,472本のうち、補修を施した廃
棄体1,208本は、廃棄体の容器表面に錆等があったものを補修したもので
すが、従来の廃棄体と強度等について何等変わるものではなく、健全であ
ることを確認しております。
以 上
<参考>
1.錆等を補修したものとは
(1) 現在、福島第一原子力発電所に保管しているセメントで固型化され
た廃棄体の一部には、過去、結露水の影響等により、廃棄体容器(ド
ラム缶)の表面に錆が生じているものがあります。
これらの廃棄体のうち、容器の強度に影響をあたえない軽度な錆に
ついては、技術上の基準を満足しており、従来から日本原燃(株)が国
の確認を受けた上で埋設を行っております。
(2) 今回、搬出予定の補修を施した廃棄体とは、埋設するに当たって、
容器の強度が確保されるように、錆びた箇所を適切に補修したものを
いい、日本原燃(株)が今後、法令に定める技術上の基準に適合するこ
との確認を受けた上で、埋設を行っていきます。
2.補修方法
補修方法の概要は次のとおりです。
○前処理
・錆等の部分及びその周囲をヤスリ等で研磨して錆を落とし、ウエス
等で磨きます。
○補修材料の接合
・錆等の部分に合わせたステンレス鋼板に、接合剤を塗布した後、取
り付けます。
○塗装
・補修した部分を再塗装します。
以 上
|