平成10年10月7日
東京電力株式会社
このたび、日本原子力発電株式会社ならびに原電工事株式会社からはい
った情報によれば、使用済燃料の輸送用キャスクの内側に使う中性子遮へ
い材の性能を確かめるために、キャスクの実機に似たモデル(以下モック
アップという)の中に入れて製造検査を行った際のデータについて、一部
書き換えがあったことが判明しました。
このような行為は、誠に残念なことと思います。
当社において、原電工事株式会社が遮へい材の施工、検査に関係した使
用済燃料輸送キャスクは、福島第一原子力発電所6基、柏崎刈羽原子力発
電所2基があり、既に福島第一原子力発電所で40回、柏崎刈羽原子力発電
所で4回の構内輸送に使用しております。輸送に際しては、表面及び周辺
1mで放射線量(ガンマ線及び中性子線)を測定しており、いずれの場合
も放射線量が制限値より十分小さいことを確認しています。なお、先日福
島第二原子力発電所より青森県六ヶ所村へ輸送したキャスクについても放
射線量が制限値より下回っています。
以上のことから、現状においては輸送用キャスクについては特段支障が
ないものと考えておりますが、さらに調査を続けてまいります。
以 上
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