プレスリリース 1998年

ロシア連邦「チェキンスカヤ(Tshekinskaya)火力発電所改修計画」の実施に向けた「共同実施等推進基礎調査」の受託について



                                                 平成10年10月2日
                                                 東京電力株式会社
                                                 住友商事株式会社

  東京電力株式会社および住友商事株式会社は、このたび新エネルギー・
産業技術総合開発機構(NEDO)の「共同実施等推進基礎調査」の一環
として、ロシア連邦「チェキンスカヤ火力発電所改修計画」の実施に向け
た基礎調査を行うことといたしました。

  新エネルギー・産業技術総合開発機構は、昨年12月の気候変動枠組条約
第三回締約国会議(京都会議)で採択された「共同実施」や「クリーン開
発メカニズム」(注)に結びつく有望なプロジェクトを発掘することを目
的として、「共同実施等推進基礎調査」を公募し、7月14日には私ども2
社が提案・応募した題記「チェキンスカヤ火力発電所改修計画」を含めた
37件の委託調査を採択案件として発表しました。このたび、私ども2社は
それを踏まえ、同機構からの正式な決定を経て委託契約の通知を受けた次
第です。

  今後、私ども2社は、地球環境の保全のため、老朽化の進んだ設備を、
熱効率の高いガスコンバインドサイクル設備に改修する計画を立案するほ
か、それによる温室効果ガス削減の実現可能性の基礎調査を実施する予定
です。

                                                           以  上

(注)「共同実施」「クリーン開発メカニズム」
      第三回締約国会議で採択された温室効果ガス削減目標を達成するに
    あたっての各種施策に柔軟性を与えるために「京都議定書」で定めら
    れた措置であり、複数の国が共同で温室効果ガスの排出量を削減し、
    その成果を配分する方法。

<参  考>
ロシア連邦「チェキンスカヤ(Tshekinskaya)火力発電所改修計画」の実施
に向けた「共同実施等推進基礎調査」の概要

1.改修計画の対象発電所
      ロシア統一電力会社(RAO  UES)所有の以下の火力発電所
  (1) チェキンスカヤ火力発電所(モスクワ南約250km)
      所在地    : ツーラ州
      既設設備  :   35MWボイラータービン発電設備×6基
                    100MWボイラータービン発電設備×1基
                    110MWボイラータービン発電設備×3基
      燃料      : 天然ガス
  (2) ノヴォモスコスカヤ火力発電所(チェキンスカヤ火力から約40km)
      所在地    : ツーラ州
      既設設備  :  100MWボイラータービン発電設備×2基
            50MWボイラータービン発電設備×5基
      燃料      : 天然ガス+石炭
      
2.調査内容
      老朽化の進んだ既設設備を改修し、ガスコンバインドサイクル化す
  るための設計立案、および温室効果ガス削減の実現可能性に関する基
  礎調査を実施する。
      このうち東京電力は、現地調査、既設設備の現状分析、改修基本計
  画の策定を実施し、住友商事は、ロシアの政治、経済、エネルギー等
  の状況を含む現地調査、改修計画に関する図面作成、経済性評価等を
  行う。

3.調査期間
    平成10年9月から平成11年3月まで


                                                           以  上 



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