プレスリリース 1998年

福島第一原子力発電所6号機のタービン抽気系ドレン配管フランジシール部からの漏えいに伴う原子炉手動停止の原因と対策について


                                                   平成10年8月4日
                                                   東京電力株式会社

  既にお知らせいたしましたとおり、当社・福島第一原子力発電所6号機(沸騰
水型、定格出力110 万キロワット)は、約109万キロワットで運転中のところ、
7月30日午後2時10分頃、運転員のパトロール時に、タービン建屋1階のタービ
ン抽気系ドレン配管からわずかな蒸気の漏えいが発見されたことから、原子炉を
手動停止し、詳細点検を行ってまいりました。
  点検の結果、蒸気の漏えいは、当該配管のフランジシール部(*)からである
ことが確認されました。
  原因は、前回点検時に当該フランジの組立の際、混入した異物によりフランジ
シール面及びパッキンに微小な傷ができ、徐々にシール機能が低下、パッキンが
損傷したため、わずかな蒸気が漏れ出たものと推定されます。
  このため、シール面を手入れするとともに、パッキンを新品に取り替え、フラ
ンジシール部を適切に組み立てることとします。また、組立時における作業管理
を強化することとしました。
  なお、準備が整い次第原子炉を起動する予定です。
  また、資源エネルギー庁による国際原子力事象評価尺度(INES)暫定評価
では、0-と評価されています。

                                                              以  上

(*)フランジシール部とは、流体を通す配管と配管の接続部(フランジ)からの
   漏えいを防止する部分です。


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