平成10年5月12日
東京電力株式会社
株式会社INAX
東京電力株式会社と株式会社INAXは、このたび、省エネルギー型温水洗
浄便座『シャワートイレ New Jシリーズ』を共同開発いたしました。
近年のアメニティー志向の高まりから、温水洗浄便座の世帯普及率は30%を
越えており(経済企画庁「消費動向調査」平成10年3月実施)、今後も普及は
さらに進むものと思われます。
通常、温水洗浄便座は、温水や便座の保温のために24時間電気を使用してい
ます。このため、非使用時の電力消費が多く、これを節減することにより大き
な省エネルギー効果が期待できます。
今回開発した『シャワートイレ New Jシリーズ』は、温水および便座の
設定温度に関わらず、非使用時には設定温度よりも低い温度で保温している点
が大きな特徴です。具体的には、人体検知センサーと連動した自動開閉機能を
便蓋に採用しており、便蓋が閉まっている時は非使用時と判定し、温水および
便座の温度を通常の設定温度より下げる(便座26度C、温水34度C)一方、人
が便器に近づくとセンサーがこれを検知し便蓋が自動的に開き、温水および便
座の温度を元の設定温度(便座:高40度C中36度C低28度C、温水:高40度C
中38度C低36度C)まで復帰させるものです(スーパー節電モード:24時間連
続の機能で、工場出荷時に設定)。
また、上記の機能に加え、温水タンクに保温材を設置することにより、さら
に消費電力量を節減できます。(注)
これらの省エネルギー機能から、従来機種と比較して、冬期においては約50
%の消費電力量を節減でき、1台あたり年間100kWh程度の省エネルギー効果が
見込まれることになります。これは、電気料金に換算して標準家庭1軒あたり
年間約2,500円の節約となります。
なお、『シャワートイレ New Jシリーズ』は株式会社INAXより本年
6月21日から発売されます。価格は139,000円と159,000円です。
初年度販売目標は、全国で100,000台を見込んでおります。これにより、
東京電力株式会社エリアで販売台数50,000台として試算すると、年間約500万
kWh(標準家庭約1,500軒分の年間消費電力量に相当)の省エネルギー効果が期
待できます。
以 上
(注)『シャワートイレ New Jシリーズ』には、前述のほか以下の機能も
採用しています。
(1)節電モード
外出時や夜間など非使用時に、温水および便座の温度を一時的に設定
温度より下げ(便座26度C、温水34度C)、6時間後に元の設定温度
(便座:高40度C中36度C低28度C、温水:高40度C中38度C低36度C)に
戻す機能です。スーパー節電モードを使用しない場合に設定できます。
(2)電源スイッチを設置
短期不在時などに、コンセントではなく手元のスイッチで電源を切る
ことができます。
〈参 考〉
1.開発体制
(1) 開発主体〈当開発での役割〉
・東京電力株式会社〈企画、計画、推進、総合評価〉
住 所:郵便番号100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-3
社 長:荒 木 浩
資本金:6,764億円
・株式会社INAX〈企画、計画、推進、設計、試験、製造、総合評価〉
住 所:郵便番号479-8585 愛知県常滑市鯉江本町5-1
社 長:水 谷 千加古
資本金:485億円
(2) 開発期間
平成9年7月~平成10年3月
2.お問い合わせ先
・東京電力株式会社 広報部
住所:郵便番号100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-3
電話:(03)3501-8111
・株式会社INAX 広報室
住所:郵便番号163-1522 東京都新宿区西新宿1-6-1
新宿エルタワー22階
電話:(03)5381-7429
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