平成10年3月27日
東京電力株式会社
本日、第137回電源開発調整審議会において、当社の
川崎火力発電所1・2号系列
(1系列150万キロワット×2、総出力300万キロワット)
の建設計画が、国の電源開発基本計画に組み入れられることになりました。
発電所の概要は以下のとおりです。
川崎火力発電所1・2号系列計画は、現状の設備(1~6号機及び非常
用ガスタービン 合計出力106.5万キロワット)を建て替え、同じ川崎火
力発電所(神奈川県川崎市)構内に、最新鋭の改良型コンバインドサイク
ル発電方式(ACC: Advanced Combined Cycle)による発電設備を設置
するものです。
現状の川崎火力発電所は、昭和36年に石炭焚き火力発電所として運転開
始して以来、燃料をナフサ、そして現在のLNG(液化天然ガス)へと転
換し、首都圏近傍の貴重な電源としての役割を担ってまいりました。
同発電所は、運転開始以来約37年を経過し現在では建替えが必要な時期
を迎えております。一方、川崎市をはじめとする首都圏の電力需要は着実
な増加を続けており、引き続き安定供給を図っていく必要があることから
、平成14年度以降の重要電源として本計画を策定したものです。
1・2号系列の発電設備は、既に順調に運転を開始している横浜火力発
電所7・8号系列の改良型コンバインドサイクル発電方式に、さらに改良
を加えた最新鋭の機種を採用し、発電効率の向上を図る計画としておりま
す。
計画の実施にあたっては、発電効率の向上に努めるとともに、燃料には
硫黄酸化物・ばいじんを排出しないLNGを使用し、ガスタービンの燃焼
器に最新の低NOX燃焼器の採用および高性能の排煙脱硝装置を設置する
ことにより、環境におよぼす影響の一層の低減を図ります。さらに、景観
、緑化にも十分配慮し、環境保全に万全を期してまいります。
以 上
川崎火力発電所1・2号系列の概要
1)所 在 地 神奈川県川崎市川崎区千鳥町5番1号
2)敷地面積 約28万m2
3)出 力 150万kW×2系列(1系列3軸構成 合計300万kW)
4)発電方式 コンバインドサイクル発電方式(熱効率52.8%)
5)使用燃料 LNG(当社東扇島火力発電所より既設ガス導管で
受入れ)
6)工 期 着工予定:平成10年10月
軸ごとの営業運転開始予定
1号系列 2号系列
平成14年7月 平成21年7月
平成14年11月 平成21年11月
平成15年3月 平成22年3月
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