プレスリリース 1998年

(財)東電記念科学技術研究所の研究助成テーマ等について

-大学の基礎研究活動への積極助成-


                                                   平成10年3月11日
                                                   東京電力株式会社

  財団法人東電記念科学技術研究所は、大学の基礎研究の積極的な推進や
若手研究者の育成を目的として助成を中心とした活動を進めております。
  本日、同研究所では、平成9年度の理事会を開催し、平成10年度から新
たに実施される研究への助成(年間総計66件、6,958万円、9年度予算にて
助成)等について次のとおり決定いたしました。

○研究助成  :別添一覧に示すパイオニア的な基礎研究5件を新たに加え、
              継続の研究テーマと合わせて13件
            [金額:4,886万円]
○渡航費援助:若手研究者の国際会議参加への援助を目的に26件(上半期
              16件は実施済)
            [金額:  680万円]
○奨学金給付:関東一円の大学の電気工学専攻または原子力工学専攻の大
              学院生に給付。平成9年度は27件(上期H9.6理事会で決定)
            [金額:1,392万円]

  同研究所(昭和13年に設立)は、東京電力株式会社の前身である東京電
燈株式会社の開業100周年を記念し、昭和61年度に助成事業を拡大し(開
始は昭和32年)、国内の大学に所属する若手研究者(概ね40才以下)を対
象とした電気事業にかかわる基礎研究の助成や国際会議参加のための渡航
費の援助、大学院生を対象とした奨学金の給付を行っております。この間
、本事業に対する応募は、現在までの累計で、全国82大学から既に1,200
人を上回っており、このうち、助成対象は71大学500人、総額11億4,798万
円におよびます(昭和61年度から平成9年度までの累計)。
  同研究所の助成を受けた若手研究者の中には、国内外の学会等から賞を
得た方もおられるなど、同研究所の助成活動は、わが国の創造的基礎研究
の推進や国際的な技術交流の促進につながるものと考えております。

  また、昨年11月には同研究所から研究助成金を受けた研究分野の異なる
先生方による同窓会が結成され、第一線研究者による研究分野の垣根を越
えたネットワークが組織されました。
                                                            以  上




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