プレスリリース 1997年

ソニー・大崎西テクノロジーセンターの冷暖房システム建設・運転管理を受託

~お客さまにメリットのある省エネ・省コスト運転を実現する蓄熱受託制度~


                        平成9年11月28日
                        東京電力株式会社

  当社は、かねてより、ビル空調を行う際に、蓄熱槽の断熱・防水工事の
施工、遠隔監視および運転保守をお客さまに代わって当社が行う「蓄熱受
託制度」を実施しております。本年6月1日から受託内容をヒートポンプ
等の熱源機および関連機器・配管の施工まで拡大いたしました。このたび
、ソニー・大崎西テクノロジーセンター様に、そのメニュー拡大後の契約
・第1号としてご採用いただくことが決定いたしました。


  「蓄熱式空調システム」は、ピーク電力の約4割を占めている冷房需要
のピークシフトを実現し、電力負荷平準化効果が高いことに加え、省エネ
ルギー、経済性にも優れたシステムであり、お客さま・社会・電力にとっ
てメリットのある、いわば“三方一両得”のシステムです。
  本年4月1日の「総合エネルギー対策推進閣僚会議」においても、当シ
ステムの社会的有益性が認められ、国をあげて普及拡大に取り組むことが
閣議了承されています。
  また、これを受け、電気事業審議会の基本政策部会に設置されました電
力負荷平準化対策検討小委員会においても、「蓄熱式空調システム」の普
及拡大が審議されており、蓄熱事業はその一方策として位置づけられ、全
国的な拡大が期待されております。

  当社においても、年々先鋭化し続けるピーク電力の抑制をめざし、この
「蓄熱式空調システム」の普及をはじめとしたDSM(デマンド・サイド・マ
ネジメント)活動の推進に積極的に取り組んでおり、「蓄熱式空調システム」
については、この10月末で1,866軒ものご採用をいただいております。
  さらに、本年6月1日より、蓄熱受託制度について、上記の通りメニュ
ーの拡大を実施しております。
  これにより、お客さまにとっては初期投資が大幅に軽減されることに加
え、当社が永年培ってきた技術を活かし、効率的で経済的な設備の運転・
保守管理を的確に行うことにより、設備運転・管理面での省力化が可能と
なります。
  今回「蓄熱受託制度」をご採用いただいたソニー・大崎西テクノロジー
センター様からは、延床面積57,000平方メートルと大規模であること
から、省エネルギーと地球温暖化防止への寄与、さらに設備費用軽減と設備
運転・管理面での省力化が図れることを評価いただきました。また、ソニー
様が全社的に地球環境保全に積極的に取り組んでいることから、当社が熱源
機を所有し、冷媒として使用するフロンの扱い等を的確に行うことについて
も高い評価をいただき、今回の採用決定となりました。
これにより、約850kWのピークシフトが可能になると想定しております。
  今後、同センターにおいては、本年12月より工事を開始し、平成10
年夏より新設備での空調運転を開始する予定です。

                             以  上

<参  考>

  1.お客さま名    ソニー株式会社 大崎西テクノロジーセンター

  2.所  在  地    東京都品川区大崎2-10-14

  3.設備概要  

           機器名称         容   量
           冷凍機
          ブラインターボ冷凍機   430RT-2台(氷)
          同上氷蓄熱運転時     280RT-2台(氷)
          ターボ冷凍機(予備機)  230RT-1台(既設流用)
          蓄熱槽
          冷温水槽          550m3  (既設流用)
          冷水槽           100m3  (既設流用)
          氷蓄熱槽         200m3  -2基
          ボイラ         ガス焚き貫流式ボイラ
                      2t/h-3台
                                                    


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