平成9年11月4日
東京電力株式会社
定期検査中の当社・柏崎刈羽原子力発電所4号機(沸騰水型、定格出力
110万キロワット)は、調整運転のため10月27日発電を開始し、出力上昇中
のところ、28日午後6時04分、「A系原子炉自動スクラム」警報が発生し
ましたので、29日原子炉を手動停止しました。
調査の結果、タービン蒸気加減弁制御油圧系統の圧力スイッチがタービ
ン設備の運転に伴う振動との共振により動作信号を発信することが判明し
ました。
振動による圧力スイッチへの影響を防止するため、圧力スイッチ取り付
け架台を改善し、当該圧力スイッチの共振を避ける対策を行い起動するこ
ととしました。(10月31日発表済)
この対策実施後、11月1日午前5時30分原子炉を起動し、2日午前8時
29分に発電機を並列させたところ、当該圧力スイッチの誤動作により「蒸
気加減弁急速閉トリップ」警報が発生しました。当該警報はすぐに解除し
ましたが、原子炉を手動停止して、慎重に原因調査を行い、対策を実施す
ることといたします。
このため、2日午前10時45分に発電を停止し、午後2時56分に原子炉を
停止しました。
なお、本事象による外部への放射能の影響はありません。
また、非常用炉心冷却系(ECCS)の作動もありません。
以 上
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