定期検査中の福島第一原子力発電所4号機で発見された不具合の原因と対策について
平成9年10月31日
東京電力株式会社
すでに10月13日にお知らせいたしましたとおり、当社は福島第一原子力
発電所4号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)の定期検査中に
、炉内中性子計測装置を収納している管(中性子計測ハウジング)の一本
の内面にひびを発見したため、調査を行ってまいりました。
調査の結果、中性子計測ハウジングのひびは溶接部の上側の1箇所のみ
で、長さは約2cmであり、その形状は応力腐食割れの特徴を示しているこ
とが確認されました。
当該部は、
・溶接時の入熱の影響を受ける範囲であること、
・比較的高い引張応力が残留していたこと、
・溶存酸素を含んだ高温水中の環境下であったこと、
からも、ひびは応力腐食割れによるものと推定されます。
このため、当該の中性子計測ハウジングについては、耐応力腐食割れに
優れた材料に取り替えることといたします。
なお、資源エネルギー庁による国際原子力事象評価尺度(INES)暫定
評価では、0-とされております。
以 上
(注)本件は法律に基づく報告対象事象ではありません。
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