プレスリリース 1997年

(お知らせ)東京湾内の原油流出事故に伴う当社の対応について


                                                        平成9年7月3日
                                                        東京電力株式会社

  7月2日に東京湾で発生した原油流出事故に対し、当社は、同日午後に東京湾
にある火力発電所(11か所)全てにオイルフェンスを設置するとともに、本店
内に対策本部を設置するなど警戒を続けておりますが、これまでのところ、一部
発電所において油膜が確認されましたが、発電所の運転に支障はありません。
  また、本日、富津および東扇島のLNG基地へ入船予定のLNG船各一船も予
定どおり入船いたしており、今後とも入船は計画どおり実施できる見通しです。
  湾内の状況は、今後好転していくものと予想され、電力需給面への影響は生じ
ないものと思われますが、当社は今後とも警戒を続けてまいります。
  なお、今回の原油流出事故の発生に伴い、東京湾岸のいくつかの自治体からの
ご要請により、当社所有のオイルフェンスやドラム缶など資機材の提供を行って
おります。
                                                                  以  上


<参考>東京湾原油流出事故に伴う当社の対応状況

1.災害対策本部の設置状況
  (1)本店
    ・7月2日13時00分  火力部門を主体とした「原油流出対策本部」を設置
    ・7月3日9時00分  「原油流出対策本部」から「第1非常態勢」へ移行
  (2)関係店所
    ・第1非常態勢  千葉支店、神奈川支店、川崎・五井・姉崎・南横浜・大井
                    ・富津・東扇島・千葉・袖ヶ浦火力
    ・第2非常態勢  横浜火力

2.各火力発電所における油流入防止策実施状況
    ・湾内の全火力発電所でオイルフェンスを設置済(合計使用量4,728m)
      (保有量12,020m)

3.本日の発電用燃料(LNG船)の入船状況
    ・富津LNG基地…………12時07分着(富津・五井・千葉火力使用)
    ・東扇島LNG基地………12時56分着(東扇島・横浜・川崎火力使用)

4.自治体等に対する支援状況
  (1)7月2日  木更津市港湾局からの要請に基づきオイルフェンス700mを
              貸出(鹿島火力240m,広野火力460mを緊急輸送し貸出)
  (2)7月2日  習志野市からの要請に基づきドラム缶112本を提供
  (3)7月3日  木更津市からの要請に基づきオイルフェンス等の積みおろし用
              フォ-クリフト(1台)と総合作業車(1台)の貸出しと運転
              要員の現場出動(作業終了済み)
      


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