プレスリリース 1997年

柏崎刈羽原子力発電所7号機の営業運転開始ならびに柏崎刈羽原子力発電所の完成について



                                                  平成9年7月2日
                                                  東京電力株式会社

  当社は、本日、柏崎刈羽原子力発電所7号機(電気出力135万6千キロ
ワット、改良型沸騰水型軽水炉)の営業運転を開始いたしました。7号機
につきましては、平成4年2月に工事着手し、以来5年5カ月にわたり鋭
意建設をすすめてまいったものです。
  これにより、柏崎刈羽原子力発電所は、建設工事がすべて終了し、地元
からご誘致をいただいて以来28年目で全ユニットが営業運転に入り、完成
いたしました。この結果同発電所は、7基、総出力:821万2千キロワッ
トとなり、世界最大の原子力発電所となりました。また、当社の原子力発
電設備は合計で17基、1,730万8千キロワットとなり、当社総発電設備の
約31%を占めることになりました。

  今回、営業運転を開始する7号機は6号機につづき2基目の「改良型沸
騰水型軽水炉(ABWR=Advanced  BWR)」であり、従来型に比べて安
全性や信頼性、作業者の受ける放射線量や放射性廃棄物の発生量、運転性、
経済性などの面で一層の向上が図られています。
  ABWRは、国内外の運転経験と最新技術に基づき、当社と米国GE社、
東芝、日立製作所と共同で昭和56年から開発を行ってきたもので、設備
の主な特徴は次のとおりです。

  従来、原子炉圧力容器の外に設置されていた原子炉冷却材再循環ポンプ
を内蔵型とした「インターナルポンプ」、駆動システムを多様化した「改
良型制御棒駆動機構」、原子炉建屋と一体構造とした「鉄筋コンクリート
製格納容器」など、新しい技術の採用により、安全性、信頼性の向上を図
っています。
  また、原子炉冷却材再循環系の外部配管をなくしたことにより、原子炉
格納容器・原子炉建屋がコンパクトとなってコンクリート材などが減少し
たことや、大型クローラクレーン(注)採用による大型ブロック化建設工
法などの新しい工法を採用し、工期の短縮を図ったことによって、経済性
も向上しています。
  さらに、中央制御盤では、情報の迅速、的確な共有化を可能にする大型
表示盤や主要な監視・操作機能を集約したコンパクトな主制御盤の採用に
より、運転員への負担の軽減を図るなど、一層の運転性の向上を実現して
います。

 (注)大型クローラクレーン
        最大定格荷重925トンの吊り上げ能力を有し、吊り上げながら据
       付場所まで走行する世界最大級の移動式クレーン。

                                                            以  上



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