プレスリリース 1997年

柏崎刈羽原子力発電所7号機の手動停止の原因と対策について


                                                  平成9年5月27日
                                                  東京電力株式会社

  すでにお知らせいたしましたとおり、当社・柏崎刈羽原子力発電所    
7号機(改良型沸騰水型、定格出力 135万6千キロワット)は、定格出力
で試運転中のところ、低圧タービン(B)蒸気入口部付近において異音が
認められたため、原子炉を停止して調査を行ってまいりました。
  調査の結果、運転初期段階においてタービンの性能を確認するために  
取り付けられている圧力検出配管が、低圧タービン内部ケーシング蒸気  
入口部に設けられたスリーブ(注)との溶接部近傍で破断しており、    
破断部が互いにぶつかり合い異音が発生していたものと判明しました。
  また、低圧タービン(A)、(C)についても点検を実施した結果、  
(A)の同一箇所に亀裂が認められました。
  詳細調査の結果、当該配管の破断部近傍は、低圧タービン内部ケーシン
グの内外温度差による熱変位に伴う応力や、当該配管まわりを流れる蒸気
、タービン回転に伴う機械的な振動による繰り返し応力が加わっています
が、溶接の端部処理が不十分であったため、ここに応力が集中し疲労限度
に達して破断が発生したものと推定されました。
  このため、当該配管については、これまでの試運転でタービンの性能が
十分に確認できていることから、低圧タービン(A)(B)(C)ともに
撤去することといたしました。
  また、他の性能確認用圧力検出配管は、評価の結果、疲労限度に達しない  
ことを確認しておりますが、念のため、熱変位による応力が発生する内外
ケーシング間の配管についても撤去することといたしました。
  なお、準備が整い次第、試運転を再開する予定です。

  また、資源エネルギー庁による国際原子力事象評価尺度(INES)  
暫定評価では、対象外とされております。  
                                                           以  上
(注)スリーブとは、側板を貫通している円筒状の部品です。


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