平成9年4月1日
東京電力株式会社
当社は本日、富津火力発電所(所在地:千葉県富津市新富25番地)の
3・4号系列増設計画に関し、「環境影響調査書」を資源エネルギー庁に
提出いたしました。
この計画は、既設の富津火力発電所構内(出力:2系列200万キロワット)
に改良型コンバインドサイクル発電方式(ACC: Advanced Combined
Cycle)による1系列 152万キロワット、2系列(総出力: 304万キロワ
ット)の発電設備を、現在の富津火力1・2号系列に隣接して設置するも
のです。これは、首都圏の電力の安定供給を図るために、平成13年度以降
の重要な電源として計画したものです。
3・4号系列の発電設備は、横浜火力発電所7・8号系列において順調
に運用を始めた改良型コンバインドサイクル発電方式に一部改良を加えた
機種を採用し、発電効率の向上を図る計画としております。
計画実施にあたっては、発電効率の向上に加え、燃料として硫黄酸化物
及びばいじんを排出しないLNG(液化天然ガス)の使用、ガスタービン
の燃焼器に最新の低NOx 燃焼器の採用及び高性能の排煙脱硝装置を設置
するとともに、既設の1・2号系列においてもガスタービンの燃焼器を低
NOx 型に取り替える等の対策をとることとしております。また、景観、
緑化にも十分配慮し、環境保全に万全を期してまいります。
また、この計画に伴い、LNGタンク(12.5万キロリットル×4基)、
LNGバース1基を設置いたします。
なお、今月8日から、富津市、木更津市、君津市、鴨川市及び鋸南町の
自治体庁舎及び当社の事業所において、環境影響調査書の縦覧等の周知手
続きを進めることとし、地域の方々にご理解を賜りたいと考えております。
また、千葉県の定める環境影響評価手続きも並行して進めることとして
おり、県に提出した「環境影響評価準備書」も同時に縦覧が開始されます。
以 上
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