プレスリリース 1997年

福島第一原子力発電所3号機の手動停止の原因と対策について


                                                  平成9年1月31日
                                                  東京電力株式会社


  すでに1月28日にお知らせいたしましたとおり、当社・福島第一原子力
発電所3号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)は、定格出力で
運転中のところ、格納容器内を冷却している空調機の除湿により生ずる水
(空調ドレン)の量に増加傾向が見られました。加えて、格納容器内の主
蒸気隔離弁のうちの1弁のシール部から漏れた蒸気を回収する配管の温度
が上昇傾向を示しましたので、原子炉を停止し、詳細点検を行ってまいり
ました。
  点検の結果、当該弁の弁棒のシール部からの蒸気の漏えいが確認されま
した。
  原因は、前回定期検査の施工時にシール部のグランドパッキンの押さえ
が不十分であったため、運転中にシール機能が低下し、弁棒とグランドパ
ッキンの隙間から微量の蒸気が漏れ出たものと推定されます。
  このため、当該弁シール部のグランドパッキンを取り替えるとともに、
グランドパッキンを適正な力で押さえるよう施工し、管理徹底を図ること
といたしました。
  なお、準備が整い次第、運転を再開する予定です。
  また、資源エネルギー庁による国際原子力事象評価尺度(INES)暫
定評価では、0-とされております。



                                                           以  上



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