プレスリリース 1996年

柏崎刈羽原子力発電所7号機の発電(試運転)開始について


                                                  平成8年12月17日
                                                  東京電力株式会社



  当社柏崎刈羽原子力発電所7号機(電気出力135万6千キロワット、
改良型沸騰水型軽水炉)は、本日午前11時00分、試運転段階での発電を開
始しました。
  同7号機は、平成4年2月3日着工以降、順調に建設を進めております
が、本年10月10日に燃料装荷を開始し、以降所定の試験を行ってまいりま
した。
  今後は、出力を段階的に上昇させながら、各段階で慎重に試験を進め、
平成9年7月に営業運転を開始する予定としております。
  この7号機が営業運転を開始しますと、柏崎刈羽原子力発電所は7基、
総容量821万2千キロワットとなり、世界最大規模の原子力発電所となり
ます。また、当社全体の原子力発電設備の総容量は17基、1,730万8千キ
ロワットとなります。
  今回、試運転発電を開始した7号機は、国内外の運転経験と最新技術に
基づき、当社と日立製作所、東芝、米国GE社により国際共同開発したも
ので、先月営業運転を開始した6号機に続く「改良型沸騰水型軽水炉(A
BWR=Advanced BWR)」であります。このABWRは、従来型に比
べ安全性や信頼性、作業員の受ける放射線量や放射性廃棄物量、運転性、
経済性などの面で一層の向上が図られています。


  7号機の設備の主な特徴はつぎのとおりです。
  従来、原子炉圧力容器の外に設置されていた原子炉冷却材再循環ポンプ
を内蔵型とした「インターナルポンプ」、駆動システムを多様化した「改
良型制御棒駆動機構」、原子炉建屋と一体構造とした「鉄筋コンクリート
製格納容器」など、6号機と同様の新しい技術の採用により、安全性、信
頼性の一層の向上を図っています。
  また、原子炉冷却材再循環系の外部配管をなくしたことにより、原子炉
格納容器・原子炉建屋がコンパクトとなってコンクリート材などが減少し
たことや、大型ブロック建設工法などの新しい工法を採用し、工期の短縮
を図ったことによって、経済性も向上しています。
  さらに、中央制御盤では、情報の迅速、的確な共有化を可能にする大型
表示盤や主要な監視・操作機能を集約したコンパクトな主制御盤の採用に
より、運転員への負担の軽減を図るなど、一層の運転性の向上を実現して
います。


                                                            以  上




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