プレスリリース 1996年

柏崎刈羽原子力発電所3号機における残留熱除去系ポンプ電動機故障の原因と対策について


                                                  平成8年6月21日
                                                  東京電力株式会社


  昨日お知らせ致しましたとおり、当社・柏崎刈羽原子力発電所3号機  
(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、3台ある残留熱除去系ポン
プ(*1)のうち1台の定例試験を行ったところ、当該ポンプ電動機上部
気抜管から白煙が認められたため、電動機の運転を停止し、点検を行って
まいりました。
  点検の結果、当該電動機の上部軸受部の油切り(*2)と軸受締付ナッ
トにこすれた痕等が確認されました。これは、軸受締付ナットの回り止め
用座金の取付けが不十分であったことから、定例試験等のポンプ起動によ
り、徐々に締付ナットが緩んで、油切りに接触するに至り、摩擦熱が発生
し、油切りに付着していた油が気化し白煙状となったものと判明致しまし
た。  このため、油切りと軸受締付ナット及び回り止め用座金を取替える
とともに、軸受締付ナット及び回り止め用座金の取付け管理を徹底するこ
とといたします。
  また、資源エネルギー庁による国際評価尺度(INES)暫定評価では、
0+とされております。


                                                        以  上
 
                                       
(注)本件は、法律に基づく報告対象事象ではありません。
(*1)残留熱除去系ポンプとは、原子炉を停止した後の冷却(燃料の崩壊
       熱の除去)や、非常時に原子炉水を維持する系統のポンプです。
(*2)油切りとは、潤滑油が外部へ漏出することを防止するためにもう
       けられたものです。


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