プレスリリース 1996年

平成8年度技術開発計画について


                                                 平成8年4月23日
                                                 東京電力株式会社

  当社は、このほど平成8年度の技術開発計画をとりまとめました。
  今年度は、経営の基本目標である「新たな電気料金水準の下での収支均
衡」と「将来の発展に備えた経営基盤の強化」を達成するため、特に「コ
ストダウン・業務の簡素化」「基盤技術力の強化・整備」に役立つ研究テ
ーマを重点選別して進めてまいります。
  なお、研究の実施にあたっては、研究費の重点配分に加えて、平成6年
に開設した「技術開発センター」を十分に活用するとともに、他電力や他
機関との共同研究化を進め、一層の効率化を図ってまいります。

<重要テーマ>
1.コストダウン・業務の簡素化に役立つ技術開発
  ・  負荷平準化効果の大きい電力貯蔵用NAS電池の実用化開発
  ・  設備投資抑制を目的とした、設備異常の早期検出や設備更新時期の
    延長のための診断・寿命延伸技術の研究・開発
  ・  電力設備の設計・建設・運用面での一層のコストダウンをはかるた
    め、架空送電線のコンパクト化、地中送電用コンパクトかつ大容量の
    CVケーブル、低弛度電線、燃焼度の高い原子燃料、送電線用直列コ
    ンデンサなどの研究・開発
  ・  業務の簡素化に役立つ電力技術文書情報管理システムやPHSの高
    度利用技術の開発など

2.将来の安定供給を確保する技術開発
  ・  平成10年代中頃の100万ボルト送電の実用化に向けた実証試験や、   
    50万ボルト都内導入に向けた長距離地中送電用CVケーブルの布設技
  術の開発                                                                    
  ・  長期的観点に基づく、高速増殖炉実証炉の開発(他の電力会社とも
    協力)、石炭ガス化複合発電技術の研究
  ・  電源の偏在化、基幹送電線の長距離化に備えた広範囲事故波及防止
    システムの開発

3.社会の変化や資源・環境問題に対応するための技術開発
  ・  次世代高速大容量通信網技術の研究
  ・  地球環境問題に寄与するCO2分離・除去・処分技術や廃棄
    物リサイクル技術の研究

4.基盤技術力の強化・整備と業務へ反映させる研究
  ・  電力設備の耐震・耐雷技術や送電線の雪害対策の研究
  ・  電力設備の運転・運用自動化のためのソフトウェア技術の研究
  ・  系統シミュレータの活用による電力系統の各種現象の解析
  ・  電力設備の運転・保修に関するヒューマンファクタの研究


  なお、今年度の技術開発に関する費用は、725億円を計画しております。

                                                           以  上



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