トップページ > リリース・お知らせ一覧 > プレスリリース > 2015年 > 柏崎刈羽原子力発電所における不適切なケーブルの敷設に係る対応について(報告)
2015年11月30日
東京電力株式会社
当社は、2015年9月18日に、定期検査中の柏崎刈羽原子力発電所6号機中央制御室床下において、火災防護のために安全区分*1に応じてケーブルを分離敷設する耐火性の分離板が倒れ、一部の安全系ケーブル*2が一般ケーブル*3と混在して敷設していることを確認しました。(7号機についても一部同様の箇所を確認しました。)
その後、6、7号機の中央制御室床下のケーブルと分離板の状況を詳細に確認し、ケーブルの敷設ルートに誤りがあったこと(以下、同事例)について原因調査を行うとともに、ケーブルを適正なルートに張り替える等の是正処置を進めることといたしました。また、処置が完了するまでの間は、万が一の火災発生に備え中央制御室における監視強化を実施していくこととしました。
本件について、当社は、11月4日に原子力規制委員会より6号機における同事例に関して、原因調査並びに再発防止対策の報告、および速やかな是正措置等を求める指示文書※を受領しました。
指示文書に基づき、当社は、11月11日、6号機中央制御室床下のケーブル敷設状況およびこれまでの調査を踏まえた原因と再発防止対策、今後の調査方針と具体的な調査計画を策定し、原子力規制委員会へご報告しました。
また、7号機中央制御室床下のケーブル敷設状況について併せてご報告しました。
当社は、本日、同指示文書に基づき、柏崎刈羽原子力発電所における同事例について調査の進捗、ならびに原因、再発防止対策を取りまとめ、原子力規制委員会へご報告いたしましたのでお知らせいたします。
また、設計管理の不備に関する原因と再発防止対策についてもあわせて報告しております。
なお、福島第二原子力発電所においても、このたびの水平展開として同様の調査を行っておりますので、あわせて報告しております。
当社は、今後、判明した跨ぎケーブルについて計画的に是正を行うとともに、今後、策定した再発防止対策を着実に実施し、引き続き原子力安全の徹底に取り組んでまいります。
以 上
添付資料
(1)柏崎刈羽原子力発電所における不適切なケーブルの敷設に係る対応について(概要版)(PDF 511KB)
(2)柏崎刈羽原子力発電所 安全上重要な設備の改造工事における設計管理の不備について(概要版)(PDF 15.8KB)
(3)柏崎刈羽原子力発電所における不適切なケーブルの敷設に係る対応について(報告)【2015.12.25訂正版】(PDF 9.75MB)
*1 安全区分
安全機能を有する系統・機器を多重化している区分
*2 安全系ケーブル
原子炉緊急停止系や非常用炉心冷却系の制御を行うケーブル等
*3 一般ケーブル
水密扉のブザー用ケーブルや津波監視カメラの伝送ケーブル等
※ 指示文書
東京電力株式会社柏崎刈羽原子力発電所第6号機における不適切なケーブルの敷設に係る対応について(指示)
原子力規制委員会(以下「当委員会」という。)は、平成27年9月28日、貴社から柏崎刈羽原子力発電所第6号機中央制御室において不適切なケーブルの敷設が行われている事案(以下「本事案」という。)が判明した旨の、連絡を受けたところです。また、平成27年度第2回保安検査において、設計の検証及び妥当性確認が適切に実施されていない事案が判明しています。
本事案は、実用発電用原子炉及びその附属施設の技術基準に関する規則(平成25年6月28日原子力規制委員会規則第6号)に定める基準に適合しない状態にあり、また、平成27年度第2回保安検査で判明した事案と同様に、設計管理等に不備がある可能性が考えられることから、貴社に対し、下記のとおり対応するよう求めます。
記
1.同発電所第6号機中央制御室におけるケーブル敷設の状況(安全上の問題点を含む。)を調査し、その結果を平成27年11月13日までに当委員会に報告すること。
2.同発電所(第6号機中央制御室を除く。)におけるケーブル敷設の状況(安全上の問題点を含む。)及び同発電所において不適切にケーブルが敷設された原因について、調査の方針及び具体的な計画を策定し、平成27年11月13日までに当委員会に報告すること。
3.2.で策定した計画に基づき、調査を実施し、平成27年度第2回保安検査において判明した事案との関係を含め原因究明を行った上で、再発防止対策を策定し、その結果を平成27年11月30日までに当委員会に報告すること。
4.不適切なケーブルの敷設に対し、速やかに適切な是正処置を実施するとともに、その是正処置の結果を遅滞なく当委員会に報告すること。
以 上
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