トップページ > リリース・お知らせ一覧 > 報道関係各位一斉メール > 2015年 > 福島第一原子力発電所H4タンクエリア外堰内雨水水位低下について(続報3)
平成27年3月12日
東京電力株式会社
H4タンクエリアの外堰内雨水水位低下についての続報です。
H4・H4北・H4東エリアの内周堰内に溜まった雨水の分析結果は以下のとおりです。
<H4北エリア堰内雨水>(3月10日午後5時10分採取)
全ベータ :9.6×10^2Bq/L
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:1.0×10^1Bq/L)
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:1.7×10^1Bq/L)
<H4東エリア堰内雨水>(3月10日午後5時10分採取)
全ベータ :4.4×10^2Bq/L
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:9.9×10^0Bq/L)
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:1.6×10^1Bq/L)
<H4エリア堰内雨水>(3月10日午後5時10分採取)
全ベータ :8.5×10^1Bq/L
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:1.1×10^1Bq/L)
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:1.7×10^1Bq/L)
「当該内周堰内に溜まった雨水の分析結果」と上記の分析結果を比較したところ、放射能濃度に有意な変化が見られないこと、また、汚染水タンク水位に有意な変化がないこと、タンクパトロールにおいて異常が確認されていないことから、汚染水タンクからの漏えいはないものと判断しました。
また、上記の当該内周堰内の分析結果と、「当該外周堰内に溜まった雨水の分析結果」との比較により、当該外周堰内に溜まった水の放射能濃度については、当該内周堰内からの影響ではないものと判断しました。
現場調査の一環として、当該外周堰の外側において、70μm線量当量率の測定を行ったところ、H4エリア南西側付近に高線量当量率箇所があることを確認しました。測定結果は以下のとおりです。
・H4エリア南西側付近(地表面から5~10cm離れた位置から測定)
70μm線量当量率(ベータ線) 約35mSv/h
1cm線量当量率(ガンマ線) 約0.12mSv/h
降雨の際に、当該高線量当量率箇所から当該外周堰内へ汚染した雨水が流入している可能性があることから、引き続き調査を行います。また、当該高線量当量率箇所付近は、過去(平成24年3月)に汚染水の漏えいがあったことから、その因果関係も含め、調査を行うこととしております。
以 上
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