トップページ > リリース・お知らせ一覧 > 報道関係各位一斉メール > 2014年 > 福島第一原子力発電所 多核種除去設備(ALPS)C系の処理運転再開について
平成26年6月22日
東京電力株式会社
多核種除去設備(ALPS)C系については、系統内洗浄、改良型クロスフローフィルタ(CFF)(*1)への交換および追加腐食対策としてガスケット型犠牲陽極(*2)への交換が完了したため、本日(6月22日)午前9時にALPS(C)系の処理運転を再開しました。C系の処理運転の再開をもって、A~C系の3系列同時運転となりました。
処理再開後の運転状態に異常はありません。
多核種除去設備(ALPS)C系については、クロスフローフィルタ(CFF)7C、8Cから炭酸塩スラリー(*3)がろ過ライン側へ流出していることが確認されたため、平成26年5月20日より処理運転を停止しています。
その対策として、透過が確認された炭酸塩沈殿処理で使用しているCFF3Cから8Cまでを改良型CFFへ交換し、6月19日に処理運転を再開する予定でしたが、今回の処理運転の停止期間中に、あわせて実施していた腐食対策有効性確認において、吸着塔2Cのフランジ部2箇所に微小な「すき間腐食」を確認しました。
確認された「すき間腐食」は、吸着塔に充填された活性炭系の吸着材の影響によるものと考えられることから、追加腐食対策として、活性炭を充填している吸着塔1C、2Cの周辺フランジ部にガスケット型犠牲陽極を6月22日までに設置し、同系統の処理運転を再開する予定としておりました。
(*1)クロスフローフィルタ(CFF)
後段の吸着塔でストロンチウム吸着を阻害するイオン(マグネシウムや
カルシウム等)の炭酸塩を除去するフィルタ
(*2)ガスケット犠牲陽極
配管繋ぎ目部に噛ませている腐食防止用のガスケット
(*3)炭酸塩スラリー
金属系の性質を含んだスラッジ(汚泥のようなもの)
<参考>
多核種除去設備の系統図は、下記資料の48ページをご参照ください。
(※掲載されている系統図はB系のものですが、A~C系共に同じ仕組みとなっ
ています。)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images/l140218_03-j.pdf
以 上
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