トップページ > リリース・お知らせ一覧 > 報道関係各位一斉メール > 2014年 > 福島第一原子力発電所 多核種除去設備(ALPS)におけるHICからの吸着材とろ過水の混合物のオーバーフローおよびクロスフローフィルタAスキッドの漏えい警報発生について
平成26年4月16日
東京電力株式会社
本日(4月16日)午後0時19分頃、多核種除去設備(ALPS)において、高性能容器(HIC)からオーバーフローしていることを作業員が発見しました。
現場調査の結果、多核種除去設備(ALPS)側の吸着塔から吸着材2用HICに、ろ過水を注入して吸着材を送り出す作業中、HICから吸着材とろ過水の混合物がオーバーフローしたものと推定しました。
オーバーフロー範囲は約8m×約9m×深さ約10cmでジャバラハウス内の堰内にとどまっており、その後、仮設移送ポンプを停止したことにより、午後1時24分にオーバーフローが停止したことを確認しました。
なお、作業員の汚染および設備の損傷等の異常は確認されておらず、モニタリングポストおよびダストモニタの指示にも有意な変動はありません。
また、オーバーフロー箇所および雰囲気の線量測定を実施した結果は以下のとおりです。
・表面線量率 70μm線量当量率(ベータ線) 0.2mSv/h
1cm線量当量率(ガンマ線) 0.008mSv/h
・雰囲気線量率 70μm線量当量率(ベータ線) 0.3mSv/h
1cm線量当量率(ガンマ線) 0.03mSv/h
また、同日午後0時36分頃、多核種除去設備(ALPS)において、「クロスフローフィルタ(※1)Aスキッド2近傍タメマス(※2)漏えい」警報が発生しました。
現在、当該警報の発生とオーバーフローの関係について確認中です。
※1 クロスフローフィルタ
後段の吸着塔でストロンチウム吸着を阻害するイオン(マグネシウムやカル
シウム等)の炭酸塩を除去するフィルタ
※2 オーバーフローした水を集水する設備
【参考】
多核種除去設備の系統図は、下記資料の41ページ(PDF)をご参照ください。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images/l140407_03-j.pdf
以 上
© Tokyo Electric Power Company Holdings, Inc.