トップページ > リリース・お知らせ一覧 > 報道関係各位一斉メール > 2014年 > 福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プールからの構内用輸送容器の取り出し準備作業における天井クレーン不具合の確認について(続報)
平成26年3月30日
東京電力株式会社
3月26日、4号機使用済燃料プールの原子炉建屋天井クレーンが走行不能となり、燃料取り出し作業が中断していたことに関する続報です。
本日(3月30日)、天井クレーンの性能確認を行い、機器に異常が認められなかったことから、午後0時に燃料取り出し作業を再開しました。
<以下、調査結果の概要(お知らせ済み)>
調査の結果、3月26日、クレーン走行時に数m走行したところ、通常に比べ進み方が異なることから、停止し確認したところ、サイドブレーキが掛かった状態であることを確認しました。
その後、サイドブレーキを解除し、走行を行ったところ、故障ランプが点灯し走行不能となったため、作業前点検において走行不能となった原因は、サイドブレーキを掛けた状態で運転を行った影響により、走行モータが過負荷となり過電流が流れたため、保護リレーが動作したものと推定しました。
なお、クレーンは走行レバーを停止位置にすることで電磁ブレーキが働くこと、また、クレーンのサイドブレーキの有無はメーカーにより異なることから、本作業において、サイドブレーキを掛けないことが慣例となっていました。
サイドブレーキが掛かっていたのは、本作業前に別の作業においてクレーンを使用しており、サイドブレーキを掛けて作業を終了したためです。
このため、再発防止対策として以下を行い徹底しました。
・操作卓に「走行前にサイドブレーキ解除」を掲示する。
・クレーン操作員に教育を実施する。
・日常点検表項目の見直しを行う。
以 上
© Tokyo Electric Power Company Holdings, Inc.