トップページ > リリース・お知らせ一覧 > 報道関係各位一斉メール > 2014年 > 福島第一原子力発電所 多核種除去設備(ALPS)B系の処理停止について(続報)
平成26年3月6日
東京電力株式会社
汚染水処理設備にて処理した廃液を用いた試験(ホット試験)を行っていた、多核種除去設備(ALPS)において、3月5日午後5時40分、3系統(A系、B系、C系)あるうちの1系統(B系)のブースターポンプNo.2が停止し、B系が循環待機運転に移行した件の続報です。
多核種除去設備(ALPS)B系のインバータおよび当該ポンプ電動機の点検を行ったところ、それぞれに異常は確認されませんでしたが、インバータ内部に当該ポンプの電動機が過負荷となったことを示す信号が記録されていました。
多核種除去設備(ALPS)B系は、クロスフローフィルタの差圧上昇が起きたことから、比較的低流量で安定した処理運転を行っていましたが、過度の低流量状態で運転を継続すると、当該ポンプが過負荷となる信号が動作する設計となっており、今回はこの信号が動作して当該ポンプが停止したものと推定しました。
このため、多核種除去設備(ALPS)B系が過度な低流量状態での運転とならないように、当該ポンプの上流側のタンク水位およびポンプ流量の監視を強化して適切に制御することとし、本日(3月6日)午前4時5分、当該ポンプを起動して処理運転を再開しました。
起動後の運転状態に異常はありません。
<参考>
多核種除去設備の系統図は、下記資料の48ページをご参照ください。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images/l140218_03-j.pdf
以 上
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