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プレスリリース 2014年

水熱源・空気熱源負荷追従自動制御型温水ヒートポンプ「HEM-3WAY(商品名:超高効率ヒートバランスヒートポンプ)」の開発・販売について~高い省エネルギー性と設置適用範囲の拡大で、お客さまのエネルギーコスト最小化に大きく貢献~

平成26年1月27日
東京電力株式会社

 東京電力株式会社は、株式会社神戸製鋼所、関西電力株式会社と共同で、世界で初めて、最高85℃の温水と冷水を同時供給するとともに、冷熱負荷の変動影響を受けずに安定的に温熱を供給することが可能である、水熱源・空気熱源負荷追従自動制御型温水ヒートポンプ「HEM-3WAY(商品名:超高効率ヒートバランスヒートポンプ)」を開発いたしました。

 従来の温冷水を同時供給する設備は、冷房負荷が減少するなど定められた温冷水の負荷バランスが崩れると、温冷水の同時供給が十分にできなくなる課題がありました。今回共同開発した本製品は4つの新技術※1を組み合わせることにより、世界で初めて最高85℃の温水と冷水の同時供給を冷水負荷変動の影響を受けずに実現させることに成功しました。これにより、ヒートポンプシステムの導入が難しかった温水を多く使用する工場での生産工程にも適用可能となります。
 さらに総合COP(成績係数)5.1※2という高い省エネルギー性により、従来システムと比較して一次エネルギー量を約6割削減※3することが可能となりました。
 また、本製品には消費電力抑制運転機能も搭載されており、お客さまがあらかじめ設定した時間帯や外部信号を受信することで消費電力量を制御し、お客さまの電力需要に応じた電力抑制が可能となります。

 当社は、本製品が高い省エネルギー性や設置適用範囲を拡大することから、温水と冷水需要が同時に存在する生産工程を保有する輸送機械・印刷・食品・化学など、産業分野を中心としたお客さまのエネルギーコスト最小化に大きく貢献できるものと考えています。
 また、本製品を地域や業種を超えた日本のエネルギー市場の最効率化を主導する有効なシステムの一つとして、ソリューション提案を通じて積極的な普及拡大に努めてまいります。これにより、他のエネルギーから電気への転換が進み、新・総合特別事業計画に掲げた、「10年後に熱源転換で4,000億円の売上拡大」の実現に寄与いたします。

 なお、本製品は、平成26年4月から株式会社神戸製鋼所より販売を開始いたします。
 当社は、引き続き最新の技術や知見を活用することで、新たな価値を創造し、お客さまにとって最も効率的なエネルギー利用を提案・提供してまいります。

以 上

  • ※1 4つの新技術
     高圧縮比・高温対応スクリュ圧縮機の搭載、冷水負荷に応じた冷媒分配制御の最適化、高温に適した冷媒の採用、高温対応の高効率ヒートポンプサイクルの構築
  • ※2 総合COP(成績係数)5.1
     COP:Coefficient Of Performance の略。温水を加熱する能力と冷水を冷却する能力との合計の能力(kW)を、運転時の消費電力(kW)で除した値で、この値が大きいほど省エネルギー性が高いことを示す。
     本製品の総合COP5.1とは、エネルギー投入量(消費電力)に対し、5.1倍の熱エネルギーが取り出せることを意味する。本製品の総合COP5.1は、温水温度が開発機の入口側で65℃、出口側で75℃かつ冷水温度が入口側で17℃、出口側で7℃の条件における値。
  • ※3 一次エネルギー量を約6割削減
     エネルギー消費量の換算には、電力は「エネルギーの使用の合理化に関する法律施行規則」の記載値(9,970kJ/kWh)を、都市ガスは各地域の都市ガス会社の公表する一般ガス供給約款の記載値をそれぞれ使用。

 株式会社神戸製鋼所におけるプレスリリースは こちら をご覧ください。


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