トップページ > リリース・お知らせ一覧 > プレスリリース > 2013年 > 東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
平成25年3月6日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※3月5日午後0時50分頃、構内道路に軽油の滴下痕を当社社員が発見。現場を確認したところ、軽油タンク点検のため軽油を入れたタンクローリー車から滴下したことを確認。現在、タンクローリー車からの滴下は停止。また、道路に滴下した軽油については乾燥しており、滴下痕が確認された箇所については砂をかけた。同日午後1時23分に富岡消防署へ連絡。調査の結果、タンクローリー上部のマンホール締め付けハンドルに若干の緩みを確認。タンクローリー上部のマンホール防護枠に雨水が溜まっており、雨水とマンホールからにじんだ軽油がタンクローリー車走行中に路上に滴下したものと推定。また、漏えい量については、約8リットル(軽油:約5リットル、雨水:約3リットル)と推定。
※3月6日午前10時、6号機タービン建屋地下から仮設タンクへの溜まり水の移送を開始。同日午後3時、移送を停止。
※3月6日、2号機原子炉建屋開口部(ブローアウトパネル)のダストサンプリングを実施。
※3月6日、2号機原子炉格納容器ガス管理システムのチャコールフィルタ・粒子状フィルタのサンプリングを実施。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
※平成25年2月26日より実施している1号機残留熱除去機器冷却海水系(B系)のラプチャーディスク(破裂板)*の交換作業において、同系統の配管内面に施したライニング(ポリエチレン製)の剥離片(約1.2m×約0.9m)が同ディスク部に付着していることを確認。そのため、3月5日までにライニング剥離箇所の健全性調査ならびに補修方法の検討を実施。その結果、当該ライニングの補修については2ヶ月程度かかると見込まれることから、復旧計画に基づく1号機の復旧完了時期に影響を及ぼすと判断。なお、ラプチャーディスクは熱交換器の下流側にあることから、原子炉の冷温停止維持に支障を及ぼすおそれはない。また、当該ライニング剥離箇所の配管板厚については、必要板厚を確保していることを確認している。これによる外部への放射能の影響はない。
*ラプチャーディスク(破裂板)
機器を冷却した海水を海に戻す放水口が何らかの原因で閉塞した場合に、このラプチャーディスクが破裂することで、同系統の海水が流れるラインが形成され、継続的に機器の冷却ができるようになる。
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Reader(無料)が必要です。Adobe Readerのダウンロード
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