(お知らせ)福島第一原子力発電所所内電源ケーブルの損傷による発煙について(続報)
平成24年11月2日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
平成24年11月2日午前9時25分頃、所内の電源系統の異常を知らせる「所内共通M/C*1 1A母線地絡」および「所内共通M/C2A母線地絡」警報が発生しました。
現場を確認したところ、作業中に所内共通M/C1Aと所内共通M/C2Aをつなぐ電源ケーブルに傷を付けたことを午前10時頃に確認しました。
また、ケーブル損傷部より煙が出ていることが確認されたことから、午前10時25分に消防署に連絡いたしました。
その後、当該ケーブルの通電を停止するための準備を進め、午前10時49分、当該ケーブルの通電を停止しました。
これにより、午前10時51分、発煙の停止を確認しました。
本事象によるけが人は発生しておりません。
その後、消防署による現場確認の結果、午後1時37分、火災ではないとの判断をいただきました。
また、当該ケーブルの通電を停止するため、午前10時49分、所内共通M/C1Aの受電を停止しておりましたが、午前11時から午前11時23分にかけて、所内共通M/C1Aの再受電および各設備*2の再起動を順次行っており、再起動後の各設備の運転状態に異常はありません。
なお、午前11時38分、1~4号機各プラント設備、滞留水移送設備、水処理設備、共用プール設備、5・6号機各プラント設備の運転状態に異常のないことを確認しております。
原因については、今後、調査してまいります。
本事象により、モニタリングポストの値に有意な変動はなく、プラントへの影響も確認されておりません。
以 上
*1 M/C:電源盤
*2 所内共通M/C1Aから受電していた窒素ガス分離装置Aならびに1号機原子炉格納容器および1号機サプレッションチェンバへの窒素封入を所内共通M/C1Aの受電停止に伴い一時的に停止