東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年10月24日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※10月24日午前5時21分頃、運転停止中だった3号機使用済み燃料プールの塩分除去装置(モバイルRO装置)において、「モバイル塩分除去装置異常」(一括警報)が発生したため確認したところ、「塩分除去装置ユニット漏えい検知」警報が発生していた。当社社員が現場を確認したところ、午前6時15分頃、トラックの荷台に設置された同装置下部の排水受け皿(ドレンパン)に黄色を帯びた液体が溜まっていることを発見した。漏えいは約2.5m×3m×1cmの範囲で、現場確認時にはすでに継続的な漏えいは停止していた。漏えいはドレンパン内に留まっており、外部への流出はない。午前6時32分、双葉広域消防本部へ通報。漏えい箇所上部には25%塩酸タンクがあり、漏れた液体の分析結果がPH:1未満、導電率:200mS/cm未満、塩素濃度:250,000ppm、比重:1.119であることから、当該タンクの塩酸が漏れたもので、漏えい量は約75リットルと評価。なお、本件によるけが人等は発生していない。原因については、現在調査中。
※10月23日午前8時46分、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])への溜まり水移送ラインの配管取り替えのため、同建屋への溜まり水の移送を停止。同日午後1時7分、同建屋への移送を開始。10月24日午前8時11分、移送を停止。
10月24日午前10時、6号機タービン建屋地下から仮設タンクへの溜まり水の移送を開始。同日午後3時、移送を停止。
※10月24日所内の電源切替作業に伴い、1号機原子炉格納容器およびサプレッションチェンバ内への窒素ガス封入を一時的に停止し、その後再開。それぞれの停止時間は、原子炉格納容器が午前10時10分~午前10時48分、サプレッションチェンバが午前9時16分~午前10時56分。
なお、原子炉圧力容器への窒素ガス封入は停止していない。
※10月22日午前9時36分、4号機使用済燃料プール代替冷却系の二次冷却系配管について、ポリエチレン管への交換作業を行うため、使用済燃料プール二次冷却系を停止。
同作業が終了したことから、10月24日午後1時30分に使用済燃料プール代替冷却系の二次系を起動。起動後の運転に異常はなく、使用済燃料プール温度は冷却時の約29℃から約42℃まで上昇したが、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、使用済燃料プ-ル管理上問題ない。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 728KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)