東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年8月17日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※8月17日午前10時16分頃、パトロールを実施していた協力企業作業員が淡水化装置(逆浸透膜式)3において、水が漏れていることを発見。午前10時17分、同装置を手動で停止し、午前10時22分、漏えいが停止したことを確認。また、漏えい箇所は同装置のスキッド3内のブースターポンプ吸込側の継手部であることを確認。漏えい量は約0.2m3と推定しており、漏れた水は淡水化装置処理前の水で、表面線量率はガンマ線が0.1mSv/h、ベータ線が3mSv/h。なお、漏れた水は堰内に留まっており、系外への流出はない。
※8月16日、多核種除去設備設置工事に関するクレーン操作に従事していた協力企業作業員1名が、作業を終え企業センター厚生棟休憩所に戻り、着替えをした際、装備品一式(作業者証、累積線量計、ポケット線量計(PD))を置き休憩していたところ、他作業員から当該作業員の元へ拾得物として装備品(作業者証、累積線量計)が届けられたが、その中にPDが無いことを確認した。当社社員も含めてPDを捜索したが、現時点で発見できていない。なお、当該作業員のPDの貸し出し記録は残っており、作業中にPDを装着していることは確認している。当該作業員の被ばく線量は、同作業に従事した他の作業員の被ばく線量が約0.02mSv(PD値)であることから同等程度と考えており、また、当該作業員は累積線量計を装着していたことから線量評価は出来るものと考えている。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 479KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)