東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年8月2日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※7月27日午後2時54分、1~3号機の窒素供給装置(窒素ガス分離装置A)の流量指示が出ていないことを確認。このため、午後3時20分に現場を確認したところ、同装置が停止していることを確認。その後、「圧縮機故障」メッセージおよび「インバータ重故障」の表示が発生していたことを現場にて確認。停止の原因については、発生した警報がリセットできたこと、装置の再起動が可能であったことからインバータの故障の可能性は低く、インバータ誤動作により装置停止に至った可能性が高いと判断。診断装置による評価の結果、試運転が可能であると判断したため、8月2日午前8時2分に窒素ガス分離装置Aを起動、午前8時23分に窒素供給を開始し、運転状態確認を開始。午前9時13分、診断装置を手動停止した際に、インバータが停止したことから運転状態確認を中断したが、停止原因がインバータの不具合ではないことから、午後0時10分に窒素ガス分離装置Aを再起動、午後0時27分に窒素供給を開始し、運転状態確認を再開。午後2時3分、免震重要棟で警報が発生していることを確認。午後2時25分、現場を確認したところ、同装置が停止していることを確認したことから、運転状態確認を中断。その後、「圧縮機故障」メッセージおよび「インバータ重故障」の表示が発生していたことを現場にて確認。今回の事象の原因究明を行うため、運転状態確認を明日以降実施する予定。なお、1~3号機の原子炉格納容器への窒素注入については、窒素ガス分離装置Bにより正常に継続している。
※8月1日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへの移送を開始。同日午後4時、移送を終了。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
※発電所敷地境界に設置されているモニタリングポスト(計7基:No.1~7)について、7月10日から定期点検を実施。なお、点検は1基毎に行い、他の6基のモニタリングポストで測定・確認を行う。
No.1:7月10日午前9時31分~午後3時
No.2:7月11日午前9時31分~午後3時
No.3:7月12日午前9時31分~午後3時
No.4:7月13日午前9時31分~午後3時
No.5:7月18日午前9時31分~午後3時
No.6:7月19日午前9時31分~午後3時
No.7:7月20日午前9時31分~午後3時
No.1:7月24日午前9時31分~午後3時50分
No.2:7月25日午前9時31分~午後3時30分
No.3:7月26日午前9時31分~午後3時30分
No.4:7月27日午前9時31分~午後3時30分
No.5:7月31日午前9時31分~午後3時30分
No.6:8月1日午前9時31分~午後3時
No.7:8月2日午前9時31分~午後3時
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 467KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)