東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年6月19日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※6月18日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへ移送を開始。同日午後4時、移送を終了。6月19日午前10時、移送を開始。
※5月27日午前4時1分、3号機使用済燃料プールの塩分除去装置にて警報が発生し、塩分除去装置が自動停止。現場を確認したところ、停止による水の漏えい等は発生しておらず、使用済燃料プール冷却系は停止していない。5月28日午後4時10分、原因としては、電気透析装置内の不具合であることが、判明したことから、電気透析装置を切り離し、逆浸透膜ユニット単独での運転を開始。原因を調査した結果、電気透析装置における陽極液流量の低下により塩分除去装置が停止したことを確認。その後、陽極側の流量低下原因について調査した結果、析出物による陽極液流路の閉塞によるものと判明。析出物の発生原因としては、電気透析装置の膜の性能が徐々に低下していることによるものと推測しており、析出物の除去を実施。6月15日より電気透析装置を含めた塩分除去装置の試運転を行っていたが、運転状況に問題がないことから、6月19日午後0時、本格運転を開始。
※6月19日午前10時30分頃、4号機原子炉建屋カバーリング工事に従事していた協力企業作業員1名が作業中に指を挟まれたため負傷。5・6号機救急医療室で診察したところ、怪我の状況は左手指挫傷(中指、薬指)、右手指裂傷(人差し指、中指、薬指、小指)であり、救急搬送する必要があると判断されたため、午前11時30分に救急車を要請。5・6号機救急医療室で洗浄・消毒の応急処置を施した後、午後0時10分にJヴィレッジに搬送。その後、午後0時51分、Jヴィレッジから救急車にて総合磐城共立病院へ搬送。現在、病院の医師による診察・治療を実施している。なお、身体に放射性物質の付着はない。
※6月19日午後0時19分頃、当社社員が3号機タービン建屋1階給水加熱器室入口付近にある原子炉格納容器ガス管理システムの配管において傷が8カ所あり、その部分から音が発生していることを確認。午後2時40分頃、当該箇所は負圧に維持されており、内包ガスは配管外に漏れている状態ではないことを確認。なお、3号機の原子炉格納容器圧力、原子炉格納容器内水素濃度、原子炉格納容器ガス管理システム排気ガス流量において変化は見られていない。応急処置として当該箇所に対してテープによる補修を実施する予定。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 427KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)