神流川発電所2号機の営業運転開始について
平成24年6月7日
東京電力株式会社
当社は、本日、群馬県多野郡上野村[たのぐんうえのむら]において、神流川[かんながわ]発電所2号機の営業運転を開始いたしました。
神流川発電所は、上部ダムと下部ダムとの653メートルの有効落差を利用して、最大出力282万kW(単機47万kW×6台)を発電する揚水式発電所として、平成9年5月より建設工事を開始しており、このたびの2号機(最大出力47万kW、一般家庭約15万世帯分の電力需要に相当)は、平成17年12月に営業運転を開始した1号機に続く2番目の号機として、計画を1ヶ月程度前倒しして、営業運転を開始するものです。
なお、神流川発電所は、当社として9番目に運転を開始した揚水式発電所で、ポンプと水車の両方の役割を果たすポンプ水車ランナ(注1)として、1号機において世界で初めて採用した「スプリッタランナ」(株式会社東芝と共同開発)を2号機につきましても使用しております。これにより、従来と比べて発電効率が4%程度向上し、単機2万kWの増出力を実現いたしました。
当社は、既に営業運転を開始している1号機ならびに2号機の安全・安定運転に取り組むとともに、引き続き、安全を最優先に、電力の安定供給確保に向けて、最大限の努力をしてまいります。
(注1)揚水式発電で用いられる水車で、これの回転方向を反転することにより、発電運転と揚水運転(ポンプ)を行います。
以 上