当社福島第一原子力発電所のトレンチ内で発見された放射性物質を含む溜まり水の対応に関する経済産業省原子力安全・保安院への報告について(その2)
東京電力株式会社
当社は、平成23年12月18日に福島第一原子力発電所の集中廃棄物処理施設プロセス主建屋と雑固体廃棄物減容処理建屋(高温焼却炉建屋)間のトレンチにおいて、放射性物質を含む水溜まりを発見したことについて、12月19日、経済産業省原子力安全・保安院より、「福島第一原子力発電所のトレンチ内で発見された放射性物質を含む溜まり水の対応について(指示)」の指示文書*1を受領し、平成24年1月6日までの取り組み状況について同院へ報告いたしました。
その後、当社は、福島第一原子力発電所敷地内のトレンチについて、順次、内部点検を実施し、溜まり水の有無、溜まり水の水位および放射性物質濃度の確認を行っているところですが、1月20日、同院より、「福島第一原子力発電所のトレンチ内で発見された放射性物質を含む溜まり水の対応について(追加指示)」の指示文書*2を受領いたしました。
本日、指示文書に基づき実施したトレンチ等の点検結果および止水対策等の実施状況について、同院へ報告いたしましたのでお知らせいたします。
以 上
<添付資料>
福島第一原子力発電所のトレンチ内で発見された放射性物質を含む溜まり水の対応について(第二回中間報告)(PDF 2.35MB)
*1 指示文書 「福島第一原子力発電所のトレンチ内で発見された放射性物質を含む溜まり水の対応について(指示)」
(平成23・12・19原院第6号)
原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、平成23年12月18日に、貴社から、福島第一原子力発電所のトレンチ内で放射性物質を含む水が溜まっていることを発見した旨の報告を受けました。
今回、放射性物質を含む水がトレンチ内に大量に溜まっていることに鑑み、下記の措置を講じるとともに、その結果について対応を実施したものから速やかに当院に対し報告することを求めます。
記
1.トレンチ内に溜まっている水を適切な管理が可能な設備に早急に移送すること。
2.トレンチ内に溜まっている水の流入経路を究明するとともに、止水対策を検討すること。
3.トレンチ内に溜まっている水に放射性物質が含まれていることについて原因究明を行うとともに、トレンチ内に放射性物質を含む水が流入しないよう再発防止対策を実施すること。
4.他のトレンチ等に放射性物質を含む溜まり水が存在しないか、巡視・点検計画を策定し、実施すること。
*2 指示文書
「福島第一原子力発電所のトレンチ内で発見された放射性物質を含む溜まり水の対応について(追加指示)」
(平成24・01・20原院第4号)
原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、平成24年1月19日に、貴社から、平成23年12月19日付け「福島第一原子力発電所のトレンチ内で発見された放射性物質を含む溜まり水の対応について(指示)」に基づき、貴社福島第一原子力発電所敷地内のトレンチ等を調査した結果、比較的高い濃度の放射性物質を含む水が溜まっていることを発見した旨の報告を受けました。
貴社においては、計画的に、トレンチ等に放射性物質を含む溜まり水が存在しないか調査がされているところですが、今後、更に放射性物質を含む溜まり水が発見された際の対応に万全を期すため、下記の措置を講じることを求めます。
記
1.発見された溜まり水の放射能濃度に応じた対応方針を早急に検討し、その結果について速やかに当院に対し報告すること。
2.放射性物質を含む溜まり水が発見された場合には、その旨を直ちに報告するとともに、海への流出の有無及び流入経路の調査、溜まり水の移送、止水等の対策についても速やかに当院に対し報告すること。