(コメント)当社原子力発電所の全基停止について
平成24年3月25日
東京電力株式会社
取締役社長 西澤俊夫
当社福島第一原子力発電所の事故により、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心より深くお詫び申しあげます。
当社福島第一原子力発電所、福島第二原子力発電所が停止する中、柏崎刈羽原子力発電所につきましては、順次定期検査に入っておりますが、明日3月26日より柏崎刈羽原子力発電所6号機の定期検査を開始いたします。これにより、当社の原子力発電所全てが停止することになります。
昨年発生した東北地方太平洋沖地震以降、柏崎刈羽原子力発電所の運転にご理解いただきましたことについて、周辺地域の皆さまに厚く御礼申しあげます。今後、柏崎刈羽原子力発電所につきましては、定期検査を安全に進めることと並行して、安全性に関する総合評価を実施し、設計上の想定を超える地震や津波等に対する安全裕度を確認していくとともに、津波に対するさらなる安全性・信頼性向上に向けた取り組みを着実に進めてまいります。
当面の電力需給に関しましては、安定供給は確保できる見通しですが、引き続きお客さまにおかれましては、無理のない範囲で節電へのご協力をお願いいたします。
また、今夏の電力需給につきましては現在精査を行っているところですが、今回の停止で大きな供給力減となる中、引き続き電力設備の確実な運転・保守に努め、安定供給の確保に最大限の努力を傾注してまいります。
また、福島第一原子力発電所、福島第二原子力発電所につきましては、安定状態を維持していくとともに、福島第一原子力発電所1号機から4号機の中長期にわたる廃止措置等への取り組みを、安全に十分配慮しながら着実に実施してまいります。
以 上