緊急時作業者の被ばく線量の評価状況等について
平成23年11月30日
東京電力株式会社
これまで当社は、福島第一原子力発電所における作業者の被ばく線量について、
「内部被ばく線量」、「外部被ばく線量」の2つに分けて評価を進めてきました。
その結果は、厚生労働省の報告期限が到来するごとに、順次、以下の事項につい
て中間報告を行い、公表してきました。
(a) 3月から9月分の内部被ばく線量の評価結果(対象者16,916名。但し、連絡
先不明者16名を含む173名は今後評価予定。)*1
(b) (a)のうち、内部被ばく線量と外部被ばく線量を合算した評価が、250mSvを
超える作業者の、内部被ばく線量の詳細評価*2結果(6名)
(c) (a)のうち、内部被ばく線量の評価が20mSvを超える作業者の、内部被ばく線
量の評価結果(351名:上記(b)の6名を含む)
(平成23年10月31日お知らせ済み)
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本日、当社は、以下の3点についてとりまとめ、厚生労働省へ報告しましたので、
お知らせします。
(1)被ばく線量の評価状況(別紙 添付資料1)
・3月から9月分の内部被ばく線量の評価が終わらなかった作業者は、10月31
日時点の173名から48名となりました。今回評価を終えた作業者の結果は以
下の通りです。
20mSv超 1名
・10月に新たに従事した作業者の人数は870名であり、外部被ばく線量の最大
値は21.43mSvでした。
・10月分の内部被ばく線量の評価を終えた作業者は809名おり、その結果は以
下の通りです。なお、今後評価予定の作業者は61名おります。
20mSv超 0名
(2)連絡先不明の作業者への調査進捗状況
・別紙 添付資料2の通り、報告しました。
(3)「呼吸用保護具」の装着に当たっての対応策への取り組み状況
・別紙 添付資料3の通り、報告しました。
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なお、今後以下の通り、厚生労働省への報告を予定しております。
・本日報告時点で評価が終わっていない3月から10月分および11月分の作業者
の被ばく線量評価値(12月28日)
・連絡先不明の作業者の調査進捗状況(12月28日)
以 上
*1 10月31日報告時点の3月から9月分の評価済みの人数
*2 内部被ばく線量の詳細評価
内部被ばく線量の評価は、まず、Jヴィレッジ隣接の広野サッカー場に設置し
ているホールボディーカウンタ(WBC)での残留放射性物質量の測定により行う。
その結果が20mSvを超えた場合、詳細評価として、ヒアリング調査等に基づく摂
取日を特定した再評価や、独立行政法人日本原子力研究開発機構(JAEA)の精密
検査用WBCによる詳細測定を行う。新たに評価が進んだ場合は数値が見直される
場合がある。
<別紙>
福島第一原子力発電所緊急作業者の被ばく線量等について(PDF 77.1KB)
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